INDEX
STDEV.P関数について
STDEV.Pの概要
標準偏差(母集団型)を求めるExcel関数 | ||
=STDEV.P( 数値 , 数値 , 数値 , 数値 , 数値 ) 概要 標準偏差を求める(母集団型) |
||
STDEV.Pはどのような時に使用するか
- 標準偏差を求めたい
STDEV.Pの使い方
A | B | C | D | E | |
1 | |||||
2 | 4 | 6 | 4 | ||
3 | 5 | 7 | 9 | 1.561249
=STDEV.P( A2:C4 ) ※FALSEは無視される |
|
4 | 6 | FALSE | 5 | ||
5 |
VAR.P(A2:C4)の平方根がSTDEV.P(A2:C4)となる つまり、1.561249×1.561249 = 2.4375 であり、この値はVAR.Pである STDEVA(A2:C4)とした場合は、B4は0として扱われ、2.330686となる |
||||
6 | |||||
7 | |||||
8 | |||||
9 |
STDEV.PとSTDEV.Sの違いについて
標本型 | 母集団型 | ||
---|---|---|---|
論理型等無視 B4は無視 |
論理型等含む B4=0 |
論理型等無視 B4は無視 |
論理型等含む B4=0 |
STDEV.S | STDEVA | STDEV.P | STDEVPA |
1.669046 | 2.472066 | 1.561249 | 2.330686 |
※標準偏差は分散の平方根であるから、B4の値が0として計算されるとすれば分散が大きくなる。上記表はその通りの結果となっている。
母集団型と標本型とは何か
- 母集団型とは全てを集計して求められる数値、標本型とは全ての中からサンプルを取って集計する数値ということになります。
- 最もわかりやすい例が視聴率調査です。日本の人口は1億人以上ですが、実際の視聴率は全員を調べているわけではありません。約7000世帯の調査です。これが標本型です。
- 実際のExcelではすべてを集計しているわけですから母集団型ではあるのですが、これがサンプルであるというデータの場合は標本型として計算したほうがよいでしょう。
- 実際、ほとんどの場合において標本型を利用します。
STDEV.P関数のよくある質問
- Q: STDEV.P関数の基本的な使い方は?
- A: STDEV.P関数は、母集団全体の標準偏差(データのばらつき)を計算します。構文は
=STDEV.P(数値1, [数値2], ...)
です。例えば、=STDEV.P(A1:A10)
は、A1からA10のデータ全体の標準偏差を返します。 - Q: STDEV.P関数とSTDEV.S関数の違いは?
- A: STDEV.P関数は母集団全体を基に標準偏差を計算し、分母に「データ数」を使用します。一方、STDEV.S関数はサンプルデータを基に計算し、分母に「データ数 – 1」を使用します。そのため、母集団全体のデータがある場合はSTDEV.Pを、サンプルデータを使う場合はSTDEV.Sを使用します。
- Q: STDEV.P関数で空白セルや文字列はどう扱われますか?
- A: 空白セルや文字列は無視されます。ただし、数値として認識される文字列(例: “123”)は計算に含まれます。
- Q: STDEV.P関数でエラーが発生する原因は?
- A: 主な原因は以下の通りです:
- データ範囲に数値が1つも含まれていない場合
- 指定した範囲にエラー値が含まれている場合
データを確認し、正確に修正してください。
- Q: STDEV.P関数を使った応用例は?
- A: STDEV.P関数は、母集団全体のばらつきを評価する際に便利です。例えば、全社員の給与データを基に給与分布のばらつきを測定する場合、
=STDEV.P(給与範囲)
を使用します。 - Q: STDEV.P関数でデータが1つだけの場合はどうなりますか?
- A: データが1つしかない場合、STDEV.P関数は「0」を返します。これは、ばらつきがないためです。
Excelの関数を検索する
分類 | 関数 | 説明 |
---|---|---|
数学 | ABS | 数値の絶対値を返す |
会計 | ACCRINTM | 償還時に利息が支払われる有価証券の未収利息を計算する |
会計 | ACCRINT | 定期的に利息が支払われる有価証券の未収利息を計算する |
検索 | ADDRESS | セル参照のアドレスを指定した形式で返す |
統計 | AGGREGATE | 指定した計算方法で集計を行う |
論理 | AND | すべての引数がTRUEのときTRUEを返す |
文字操作 | ARABIC | ローマ数字をアラビア数字に変換する |
検索 | AREAS | 範囲内のエリア数を返す |
文字操作 | ASC | 全角文字を半角に変換する |
数学 | ASINH | 逆双曲線正弦を求める |
数学 | ASIN | 逆正弦を求める |
数学 | ATAN2 | 2つの数値のアークタンジェントを求める |
数学 | ATANH | 逆双曲線タンジェントを求める |
数学 | ATAN | 逆タンジェントを求める |
統計 | AVERAGEA | 数値の平均を求める(数値以外も含む) |
統計 | AVERAGEIFS | 複数の条件を満たすセルの平均を求める |
統計 | AVERAGEIF | 指定した条件を満たすセルの平均を求める |
統計 | AVERAGE | 範囲内の数値の平均を求める |
基数 | BASE | 数値を指定した基数の文字列に変換する |
数学 | BESSELI | 第1種修正ベッセル関数の値を求める |
数学 | BESSELJ | 第1種ベッセル関数の値を求める |
数学 | BESSELK | 第2種ベッセル関数の値を求める |
数学 | BESSELY | 第2種ベッセル関数の値を求める |
統計 | BETA.DIST | ベータ分布の累積分布関数または確率密度関数の値を求める |
統計 | BETA.INV | ベータ分布の逆関数を求める |
基数 | BIN2DEC | 2進数を10進数に変換する |
基数 | BIN2HEX | 2進数を16進数に変換する |
基数 | BIN2OCT | 2進数を8進数に変換する |
基数 | BITAND | 2つの数値のビットごとのANDを求める |
基数 | BITLSHIFT | 数値を左に指定したビット数だけシフトする |
基数 | BITOR | 2つの数値のビットごとのORを求める |
基数 | BITRSHIFT | 数値を右に指定したビット数だけシフトする |
その他 | BITXOR | 2つの数値のビットごとのXORを求める |
その他 | BYROW | 各行に対して指定した関数を適用する |
数学 | CEILING.MATH | 指定した基準値の倍数に切り上げる |
数学 | CEILING.PRECISE | 指定した基準値の倍数に切り上げる(負の値も考慮) |
数学 | CEILING | 指定した基準値の倍数に切り上げる(過去のバージョン互換) |
検索 | CELL | セルの情報を取得する |
文字操作 | CHAR | 指定した文字コードの文字を返す、セル内の制御文字を削除する |
統計 | CHISQ.DIST | カイ二 |