月ごとの合計を求める方法
Excelで年月日が記載されたデータから、月ごとの合計を求めたい場合があります。例えば、売上データを集計し、1月、2月、3月といった各月ごとの売上合計を算出するケースです。
データの例
以下のようなデータがあるとします。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 年月日 | 商品名 | 価格 |
2 | 2024/01/05 | 商品A | 1,000 |
3 | 2024/01/15 | 商品B | 2,500 |
4 | 2024/01/22 | 商品C | 3,000 |
5 | 2024/02/02 | 商品A | 1,200 |
6 | 2024/02/10 | 商品B | 2,800 |
7 | 2024/02/18 | 商品C | 3,500 |
8 | 2024/03/03 | 商品A | 1,100 |
9 | 2024/03/12 | 商品B | 2,600 |
10 | 2024/03/20 | 商品C | 3,200 |
方法1:SUMIFS関数を使用する
SUMIFS
関数を使用すると、特定の条件に合致するデータのみを合計できます。ここでは、1月、2月、3月の合計を算出するための手順を説明します。
手順
- 別のセルに、各月の初日(例:2024/01/01)を入力します。
- 月末の日付を計算するために、EOMONTH関数を使用します。
- 各月ごとの合計を求めるため、以下のような数式を入力します。
例:各月の合計を求める
F | G | H | |
---|---|---|---|
1 | 月 | 月末日 | 合計 |
2 | 2024/1/1 | =EOMONTH(F2,0) | =SUMIFS(C$2:C$10, A$2:A$10, “>=” & F2, A$2:A$10, “<=” & G2) |
3 | 2024/2/1 | =EOMONTH(F3,0) | =SUMIFS(C$2:C$10, A$2:A$10, “>=” & F3, A$2:A$10, “<=” & G3) |
4 | 2024/3/1 | =EOMONTH(F4,0) | =SUMIFS(C$2:C$10, A$2:A$10, “>=” & F4, A$2:A$10, “<=” & G4) |
- 月は2024/1だけ入力すれば2024/1/1となります。G列が45322などの場合は表示形式を日付に変更してください。(45322のままでも合計値は正しく計算されます)
- G列を課SUMIFS関数に含め、=SUMIFS(C$2:C$10, A$2:A$10, “>=” & F2, A$2:A$10, “<=” & EOMONTH(F2,0)) としても構いません。
方法2:ピボットテーブルを使用する
より柔軟な集計を行いたい場合は、ピボットテーブルを使用すると便利です。
手順
- データ範囲を選択します(例:A1:C10)。
- 「挿入」タブから「ピボットテーブル」を選択します。
- 「新規ワークシート」にピボットテーブルを作成します。
- フィールドの設定で「年月日」を「行」にドラッグし、「価格」を「値」にドラッグします。
- 「年月日」を右クリックし、「グループ化」を選択して「月単位」にグループ化します。
これにより、各月ごとの合計が自動的に計算されます。
まとめ
Excelで月ごとの合計を求めるには、SUMIFS関数を使う方法とピボットテーブルを活用する方法があります。関数を使う場合は、条件に合致するデータをフィルタリングして合計することが可能です。一方、ピボットテーブルを使うと、視覚的にわかりやすい集計が簡単にできます。
使用した関数について

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