行の高さを完全に固定する方法
Excelでは、デフォルトで入力するデータの種類や量に応じて行の高さが自動調整されます。しかし、行の高さを固定し、どのようなデータが入力されても変更されないようにしたい場合があります。
特に、セル内で改行を含む長文を入力したときに、行の高さが自動で広がらず、一定の高さを維持する設定方法を解説します。
方法①:手動で行の高さを固定する
行の高さを固定する基本的な方法は、手動で高さを指定することです。
手順
- 固定したい行の左側にある行番号を右クリックして「行の高さ」を選択。
- 固定したい高さ(例:15)を入力して「OK」をクリック。
この設定により、たとえセル内に長文や改行を入力しても、行の高さは指定したままとなります。
方法②:折り返して全体を表示をオフにする
「折り返して全体を表示」オプションが有効になっていると、セル内の内容に応じて行の高さが変わってしまいます。この機能をオフにすることで、高さが変わらないように設定できます。
手順
- 対象のセルまたは行を選択する。
- 「ホーム」タブ → 「配置」グループの「折り返して全体を表示」ボタンをクリックして無効にする。
この設定により、セル内で改行しても行の高さが変わりません。
方法③:セルの書式設定で「縮小して全体を表示」を有効にする
「縮小して全体を表示」オプションを有効にすると、セル内の文字が縮小表示されるため、行の高さを固定したままでも長文が表示されます。
手順
- 対象のセルまたは行を選択する。
- 右クリックし、「セルの書式設定」を開く。
- 「配置」タブを選択。
- 「縮小して全体を表示」にチェックを入れ、「OK」をクリック。
この方法では、セル内の文字サイズが自動で縮小されるため、行の高さを変更せずに長文を表示できます。
※縮小して全体を表示と、折り返して全体を表示は同時に選択できません。折り返して全体を表示のチェックが入っている場合は、チェックを外してから縮小して全体を表示をチェックしてください。
まとめ
Excelで行の高さを完全に固定するには、以下の方法を活用できます。
- 手動で行の高さを指定(「ホーム」→「書式」→「行の高さ」)
- 「折り返して全体を表示」をオフにする(セルの高さが自動調整されない)
- 「縮小して全体を表示」を有効にする(長文を縮小表示)