在庫や発注数量を一定数の倍数で管理する方法
商品の発注や在庫管理では、数量を「5個単位」「10個単位」など、特定の倍数で管理することがよくあります。ExcelのCEILING関数を使うことで、簡単に一定数の倍数に調整することが可能です。
CEILING関数を使った数量調整
CEILING関数は、指定した単位の倍数に数値を切り上げる関数です。在庫管理や発注数の調整に最適です。
構文
=CEILING(数値, 基準値)
数量を10個単位で切り上げる場合:
=CEILING(A1, 10)
この式を入力すると、A1の数量が10の倍数に調整されます。
具体的な使用例
以下のような在庫データがあるとします。
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 商品名 | 現在の在庫 | 発注数量(10の倍数) | 結果 |
2 | 商品A | 27 | =CEILING(B2, 10) | 30 |
3 | 商品B | 82 | =CEILING(B3, 10) | 90 |
4 | 商品C | 146 | =CEILING(B4, 10) | 150 |
この例では、B列の現在の在庫を10の倍数に切り上げし、C列に結果を表示しています。
たとえば、27個の在庫は30個に、82個の在庫は90個に、146個の在庫は150個に切り上げられます。
発注単位に応じた調整
発注数が「5個単位」「20個単位」など、異なる単位で管理される場合もCEILING関数を活用できます。
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 商品名 | 必要な発注数 | 発注数量(単位調整) | 結果 |
2 | 商品A | 23 | =CEILING(B2, 5) | 25 |
3 | 商品B | 37 | =CEILING(B3, 20) | 40 |
4 | 商品C | 91 | =CEILING(B4, 50) | 100 |
この例では、B列の必要な発注数をC列で指定した単位の倍数に切り上げ、D列に結果を示しています。
- 23個 → 5個単位 → 25個
- 37個 → 20個単位 → 40個
- 91個 → 50個単位 → 100個
まとめ
Excelで在庫や発注数量を一定の倍数で管理するには、CEILING関数を使うのが便利です。
- =CEILING(数値, 単位) を使えば、指定の単位で数量を切り上げ可能。
- 発注単位が異なる場合も、単位を変えれば柔軟に調整できる。
- 在庫管理や発注管理の効率化に役立つ。
在庫や発注数量を適切に管理し、業務の効率化を図りましょう。
使用した関数について

CEILING関数で数値を指定の倍数に切り上げる方法をわかりやすく解説
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