時間を15分単位で繰り上げる方法
スケジュール管理や勤怠管理において、時間を「15分単位で繰り上げる」処理が必要になることがあります。ExcelではCEILING関数を活用することで、簡単に時間を指定の単位で繰り上げることができます。
CEILING関数を使った時間の繰り上げ
CEILING関数は、指定した単位の倍数に数値を切り上げる関数です。時間データにも適用することが可能です。
構文
=CEILING(時間, 繰り上げ単位)
時間を15分単位で繰り上げる場合:
=CEILING(A1, "0:15")
この式を入力すると、A1セルの時間が15分単位で切り上げられます。
具体的な使用例
以下のようなスケジュールデータがあるとします。表示形式が時刻になっていない場合は小数点表記されるなど、求める結果が表示されません。表示形式を「その他の表示形式」の「時刻」から求める形式を選択してください。
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 予定 | 開始時間 | 計算式 | 15分単位で繰り上げ |
2 | 会議 | 10:07 | =CEILING(B2, “0:15”) | 10:15 |
3 | 打ち合わせ | 13:23 | =CEILING(B3, “0:15”) | 13:30 |
4 | プレゼン | 16:49 | =CEILING(B4, “0:15”) | 17:00 |
この例では、B列の開始時間を15分単位で切り上げし、C列に結果を表示しています。
例えば、10:07の会議は10:15に、13:23の打ち合わせは13:30に、16:49のプレゼンは17:00に切り上げられます。
応用例:勤務時間の丸め処理
勤怠管理では、出勤・退勤時間を15分単位で処理することが一般的です。
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 従業員 | 出勤時間 | 計算式 | 15分単位で繰り上げ |
2 | 山田 | 08:12 | =CEILING(B2, “0:15”) | 08:15 |
3 | 佐藤 | 09:07 | =CEILING(B3, “0:15”) | 09:15 |
4 | 鈴木 | 18:46 | =CEILING(B4, “0:15”) | 19:00 |
例えば、08:12の出勤は08:15に、09:07の出勤は09:15に、18:46の退勤は19:00に切り上げられます。
まとめ
Excelで時間を15分単位で繰り上げるには、CEILING関数を使うのが便利です。
- =CEILING(時間, “0:15”) を使えば、時間を15分単位で切り上げ可能。
- スケジュール管理や勤怠管理での時間の調整に役立つ。
- 適用する単位を変更すれば、30分単位や1時間単位にも応用可能。
スケジュール管理や勤怠管理の効率化にぜひ活用してください。
使用した関数について

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