請求金額を100円単位で切り上げる方法
請求金額や税額を計算する際、端数を処理するために「100円単位で切り上げ」することがよくあります。ExcelではCEILING関数を使うことで、簡単に100円単位の切り上げが可能です。
CEILING関数とは?
CEILING関数は、指定した倍数の単位で数値を切り上げるための関数です。
構文
=CEILING(数値, 基準値)
引数の説明:
- 数値: 切り上げたい数値
- 基準値: 切り上げる単位(例:100円単位なら「100」)
具体的な使用例
例えば、以下のような請求額のデータがあるとします。
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 商品名 | 請求金額 | 計算式 | 100円単位で切り上げ |
2 | 商品A | 12,345 | =CEILING(B2,100) | 12,400 |
3 | 商品B | 27,890 | =CEILING(B3,100) | 27,900 |
4 | 商品C | 45,678 | =CEILING(B4,100) | 45,700 |
上記の表では、B列にある請求金額を100円単位で切り上げし、D列に結果を表示しています。
たとえば、12,345円の場合、100円単位で切り上げると12,400円になります。同様に、45,678円の場合は45,700円となります。
税額を100円単位で切り上げる例
税込み金額の計算で端数を処理する場合も、CEILING関数が役立ちます。
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 商品名 | 税抜金額 | 計算式 | 税込金額(100円単位) |
2 | 商品A | 12,345 | =CEILING(B2*1.1, 100) | 13,600 |
3 | 商品B | 27,890 | =CEILING(B3*1.1, 100) | 30,700 |
4 | 商品C | 45,678 | =CEILING(B4*1.1, 100) | 50,300 |
この例では、B列に税抜金額を入力し、C列で消費税10%を加えた税込金額を計算しています。
しかし、消費税計算後の金額には端数が発生するため、D列では100円単位で切り上げを行い、請求額を調整しています。
CEILING関数のバリエーション
類似の関数として、次のようなものもあります。
- CEILING.MATH関数(Excel 2013以降): CEILING関数と同様の機能を持つが、負の数の処理が異なる。
- ROUNDUP関数: 指定した桁数で常に切り上げ。
まとめ
Excelで請求金額を100円単位で切り上げるには、CEILING関数を使うのが便利です。
- CEILING(数値, 100) を使えば、100円単位で切り上げが可能。
- 税込み計算と組み合わせる場合は CEILING(数値*1.1, 100) を使用。
- Excel 2013以降では CEILING.MATH関数 も活用可能。
会計処理や請求書作成の効率化にぜひ活用してください。
使用した関数について

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