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インポートやコピーした日付データが認識されない場合の対処法
Excelに外部データをインポートすると、日付が正しく認識されず、「文字列」として扱われることがあります。これにより、日付の計算や並べ替えができなくなる問題が発生します。本記事では、DATEVALUE関数を使ったデータクリーニングの方法を紹介します。
日付が認識されない原因
Excelが日付を認識しない主な原因は以下のとおりです。
- 日付が「YYYY/MM/DD」ではなく「YYYY.MM.DD」などの異なる形式で入力されている
- データが「2025年2月10日」や「10-Feb-2025」のように異なる表記になっている
- インポートした日付が「文字列」データとして扱われる
- 日付の前後に不要なスペースや不可視文字(全角スペースなど)が含まれている
置換を使った日付の修正
例えば、セルA1に「2025.02.10」と入力されており、Excelがこれを「文字列」として扱っている場合、以下の方法で修正できます。
- 変換したいセルを範囲指定し、ctrl+Hで置換ウィンドウを表示させます。
- 検索する文字列「.」、置換後の文字列「/」として「全てを置換」をクリックします。
- 正しく、日付データとして認識されます。
DATEVALUE関数を使った日付の修正方法
DATEVALUE関数を使うことで、文字列として扱われている日付をExcelの「日付データ」に変換できます。
構文
=DATEVALUE(日付の文字列)
「日付の文字列」は、Excelが認識できる日付形式(例:YYYY/MM/DD)でなければなりません。
手順 1 関数の利用 (「2025.02.10」の場合)
- 空いているセル(B1など)に、以下の式を入力します。
=DATEVALUE(SUBSTITUTE(A1, ".", "/"))
- Enterキーを押すと、日付が数値(Excelの日付シリアル値)に変換されます。
- 変換後のセルの書式を「日付」に変更すると、正しく表示されます。
TRIM関数やCLEAN関数を併用する
DATEVALUE関数を使っても正しく変換できない場合は、不要なスペースや不可視文字を削除する必要があります。
- TRIM関数: 余分なスペースを削除
- CLEAN関数: 制御文字(改行コードなど)を削除
例えば、A1セルの値に不要なスペースが含まれている場合、以下の式を使います。
=DATEVALUE(TRIM(A1))
また、制御文字を削除する場合は、次のようにします。
=DATEVALUE(CLEAN(A1))
変換後のデータを値として貼り付ける
DATEVALUE関数を使用すると、変換後の日付は関数の結果として表示されるため、元のデータを削除すると影響を受けることがあります。正しい日付データとして確定するには、以下の手順で「値として貼り付け」を行います。(置換で修正した場合は不要です)
手順
- 変換後のセル(B列など)を選択し、「Ctrl + C」でコピーする。
- 右クリックして「値として貼り付け」を選択する。
- これにより、関数ではなく、日付データとして保存されます。
まとめ
Excelにインポートした日付データが認識されない場合、DATEVALUE関数を使って修正できます。また、以下の補助関数を組み合わせることで、より確実にデータをクリーニングできます。
- SUBSTITUTE関数: 「.」や「年」「月」「日」を「/」に置換
- TRIM関数: 余分なスペースを削除
- CLEAN関数: 制御文字を削除
最終的に、「値として貼り付け」を行うことで、正しい日付データとして確定できます。
使用した関数について

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