繰り返し使う計算を関数として定義するには? LAMBDAを使ったカスタム関数の作成方法 | EXCELトピックス

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繰り返し使う計算を関数として定義するには?

Excelでは、同じ計算式を何度も使うことがあります。そのたびに数式を入力するのは手間ですが、LAMBDA関数を使えば、独自のカスタム関数として登録し、簡単に再利用できます。

本記事では、ExcelのLAMBDA関数を使って、繰り返し使う計算を関数として定義する方法を解説します。

LAMBDA関数とは?

LAMBDA関数は、Excel 365以降で利用可能な関数で、ユーザー独自のカスタム関数を作成できます。

基本構文

=LAMBDA(引数1, 引数2, ..., 計算式)

引数を指定し、計算式を記述することで、オリジナルの関数として使用できます。

基本的なLAMBDAの使い方

例えば、2つの数値を加算するカスタム関数を作成する場合、以下のように記述します。

数式

=LAMBDA(x, y, x + y)

この関数を直接使うには、次のように記述します。

Excelでの計算例

A B C
1 値1 値2 計算結果
2 10 5 =LAMBDA(x, y, x + y)(A2, B2)
3 8 3 =LAMBDA(x, y, x + y)(A3, B3)

計算結果の例

  • 10 + 5 = 15
  • 8 + 3 = 11

LAMBDAを名前付き関数として登録する方法

Excelの「名前の管理」機能を使うと、LAMBDAをカスタム関数として登録できます。

手順

  1. 「数式」タブから「名前の管理」をクリック
  2. 「新規作成」を選択し、名前(例:ADD_NUMBERS)を入力
  3. 参照範囲に=LAMBDA(x, y, x + y)を入力
  4. OKを押して保存

カスタム関数の利用方法

登録後、セルに次のように入力すれば、カスタム関数として利用できます。

=ADD_NUMBERS(A2, B2)

Excelでの計算例

A B C
1 値1 値2 カスタム関数
2 10 5 =ADD_NUMBERS(A2, B2)
3 8 3 =ADD_NUMBERS(A3, B3)

計算結果の例

  • 10 + 5 = 15
  • 8 + 3 = 11

応用:消費税を計算するカスタム関数

商品の価格に消費税を加える計算を自動化するカスタム関数を作成できます。

数式

=LAMBDA(price, tax, price * (1 + tax))

Excelでの計算例

A B C
1 価格 税率 税込価格
2 1000 0.1 =LAMBDA(price, tax, price * (1 + tax))(A2, B2)
3 500 0.1 =LAMBDA(price, tax, price * (1 + tax))(A3, B3)

計算結果の例

  • 1000 × 1.1 = 1100
  • 500 × 1.1 = 550

まとめ

ExcelのLAMBDA関数を使うと、繰り返し使う計算をカスタム関数として登録し、簡単に再利用できます。

  • 即時実行: =LAMBDA(x, y, x + y)(A2, B2)
  • カスタム関数の登録: =ADD_NUMBERS(A2, B2)
  • 消費税計算の応用: =LAMBDA(price, tax, price * (1 + tax))(A2, B2)

この方法を活用すれば、複雑な計算も簡単に管理できます。

使用した関数について

LAMBDA関数でカスタム関数を使用する方法をわかりやすく解説
LAMBDA関数についてLAMBDAの概要カスタム関数の作成Excel関数=LAMBDA(引数1, 引数2, ..., 処理)概要 LAMBDA関数は、Excelでカスタム関数を作成するための関数です。定義した引数を用いて処理を記述し、関数のように利用できます。 LAMBDA関数を用いると、ワークシート上で関数を定義で...