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日付の一覧を自動で作成するには?
Excelで日付の一覧を作成する際、手作業で入力するのは手間がかかります。しかし、SEQUENCE
関数を使えば、開始日を指定するだけで自動的に日付のリストを生成できます。
本記事では、SEQUENCE
関数を活用したスケジュールの作成方法について詳しく解説します。
SEQUENCE関数とは?
SEQUENCE
関数は、連続した数値のリストを自動生成する関数です。日付は数値として扱われるため、SEQUENCE
を使うことで連続した日付のリストを作成できます。
基本構文
=SEQUENCE(行数, [列数], [開始値], [増加量])
引数の詳細:
- 行数: 生成する行の数(例: 30日分なら30)
- 列数: 生成する列の数(省略可)
- 開始値: 最初の日付(例: 2024/1/1)
- 増加量: 1日ごとに増加(通常は1)
連続した日付の一覧を作成する方法
例えば、1月1日から1カ月分(31日間)のスケジュールを作成する場合、以下のような数式を使用します。
=SEQUENCE(31, 1, DATE(2024,1,1), 1)
Excelでの計算例
※数値が表示される場合は、ホームタブから表示形式を日付に変更してください。
A | |
---|---|
1 | =SEQUENCE(31, 1, DATE(2024,1,1), 1) |
2 | 2024/01/01 |
3 | 2024/01/02 |
4 | 2024/01/03 |
5 | 2024/01/04 |
… | … |
32 | 2024/01/31 |
数式の解説
SEQUENCE(31, 1, DATE(2024,1,1), 1)
→ 2024年1月1日から31日間の連続した日付を生成
計算結果の例
- 2024/01/01
- 2024/01/02
- 2024/01/03
- …
この方法を使うことで、指定した範囲の日付を簡単に生成できます。
1週間ごとに日付を増やす方法
増加量を変更することで、1週間ごとなど特定の間隔で日付を生成することもできます。
数式
=SEQUENCE(10, 1, DATE(2024,1,1), 7)
Excelでの計算例
A | |
---|---|
1 | =SEQUENCE(10, 1, DATE(2024,1,1), 7) |
2 | 2024/01/01 |
3 | 2024/01/08 |
4 | 2024/01/15 |
5 | 2024/01/22 |
6 | 2024/01/29 |
7 | 2024/02/05 |
計算結果の例
- 2024/01/01
- 2024/01/08
- 2024/01/15
- …
この方法を使えば、週単位のスケジュール管理にも対応できます。
動的な日付リストを作成する方法(参考)
リストの長さを動的に変更するには、COUNTA
関数と組み合わせることで、自動調整できる日付リストを作成できます。
数式
=SEQUENCE(COUNTA(A2:A100), 1, TODAY(), 1)
Excelでの計算例
A | B | |
---|---|---|
1 | イベント | 日付 |
2 | 会議 | =SEQUENCE(COUNTA(A2:A100), 1, TODAY(), 1) |
3 | プレゼン | |
4 | 研修 |
数式の解説
COUNTA(A2:A100)
→ A列のデータ数をカウントTODAY()
→ 今日の日付を取得SEQUENCE(...)
→ データ数に応じた日付リストを生成
計算結果の例
- 2024/02/05(今日の日付)
- 2024/02/06
- 2024/02/07
- …
この方法を使えば、リストの長さに応じた動的な日付一覧を作成できます。
まとめ
Excelで日付の一覧を自動生成するには、SEQUENCE
関数を活用するのが便利です。
- 連続した日付を作成:
=SEQUENCE(31, 1, DATE(2024,1,1), 1)
- 1週間ごとの日付:
=SEQUENCE(10, 1, DATE(2024,1,1), 7)
- 動的な日付リスト:
=SEQUENCE(COUNTA(A2:A100), 1, TODAY(), 1)
この方法を活用すれば、スケジュール管理や日付リスト作成の手間を大幅に削減できます。
使用した関数について

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