INDEX
最終行を取得してリストの最後の値を参照するには?
Excelでデータリストの最後の値を取得したい場合、データが増減するたびに手動で更新するのは面倒です。ROWS
関数とINDEX
関数を組み合わせることで、リストの最終行を動的に取得し、常に最新のデータを参照できます。
本記事では、ExcelのROWS
とINDEX
を活用した最終行の検索方法について解説します。
INDEX関数とは?
INDEX
関数は、指定した範囲の中から特定の行・列にあるデータを取得する関数です。
基本構文
=INDEX(範囲, 行番号, [列番号])
この関数を利用することで、リストの最後の値を動的に取得できます。
ROWS関数とは?
ROWS
関数は、指定した範囲に含まれる行数を取得する関数です。
基本構文
=ROWS(範囲)
この関数を活用することで、リストの長さに応じて最終行の位置を取得できます。
リストの最終行の値を自動取得する方法
データの増減に自動対応するために、COUNTA
関数を使ってリストの最終行を動的に取得する方法もあります。
数式
=INDEX(B2:B100, COUNTA(B2:B100))
Excelでの計算例
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | ID | 商品名 | 最終行の商品 |
2 | 101 | りんご | =INDEX(B2:B100, COUNTA(B2:B100)) |
3 | 102 | バナナ | |
4 | 103 | ぶどう |
数式の解説
COUNTA(B2:B100)
→ B列のデータ数をカウント(空白を除外)INDEX(B2:B100, COUNTA(B2:B100))
→ 最終行のデータを取得
計算結果の例
- ぶどう(B4の値)
この方法を使うことで、データの増減に応じて最終行の値を自動で取得できます。
まとめ
Excelでリストの最終行を取得し、最後の値を参照するには、INDEX
関数とROWS
関数の組み合わせが便利です。
- 固定範囲での最終行取得:
=INDEX(B2:B4, ROWS(B2:B4))
- 動的なリストに対応:
=INDEX(B2:B100, COUNTA(B2:B100))
この方法を活用すれば、リストの最終行を自動で管理でき、更新作業の手間を省くことができます。
使用した関数について

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