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特定の範囲内でランダムな整数を生成するには?
Excelでランダムな整数を生成する際、特定の範囲(例: 1から100まで)に制限した乱数を作成したいことがあります。RANDARRAY
関数を活用すれば、制約付きの乱数を一度に複数のセルへ出力することができます。
本記事では、ExcelのRANDARRAY
関数を使用して、特定範囲内でランダムな整数を生成する方法について詳しく解説します。
RANDARRAY関数とは?
RANDARRAY
関数は、Excel 365やExcel 2019以降で利用可能な関数で、指定した行数・列数に対してランダムな数値を生成できます。
基本構文
=RANDARRAY(行数, 列数, 最小値, 最大値, 整数指定)
引数の詳細:
- 行数: 生成する行の数
- 列数: 生成する列の数
- 最小値: 生成される乱数の最小値
- 最大値: 生成される乱数の最大値
- 整数指定:
TRUE
(整数)またはFALSE
(小数)
特定範囲内でランダムな整数を生成する
例えば、1から100までの整数を5行×3列の範囲に生成する場合、以下の数式を使用します。
=RANDARRAY(5, 3, 1, 100, TRUE)
Excelでの計算例
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | =RANDARRAY(5, 3, 1, 100, TRUE) | ||
2 | 23 | 78 | 56 |
3 | 45 | 12 | 89 |
4 | 67 | 34 | 92 |
5 | 10 | 54 | 75 |
6 | 99 | 27 | 61 |
計算結果の例
- 23, 78, 56
- 45, 12, 89
- 67, 34, 92
- 10, 54, 75
- 99, 27, 61
この数式を入力すると、範囲内にランダムな整数が生成されます。
ユニークなランダム整数を生成する方法
重複のない乱数を生成する場合、SORTBY
関数とSEQUENCE
関数を組み合わせることができます。
数式
=SORTBY(SEQUENCE(10,1,1,1), RANDARRAY(10))
Excelでの計算例
A | |
---|---|
1 | =SORTBY(SEQUENCE(10,1,1,1), RANDARRAY(10)) |
2 | 7 |
3 | 3 |
4 | 9 |
5 | 1 |
6 | 8 |
7 | 5 |
8 | 4 |
9 | 10 |
10 | 6 |
計算結果の例
- 7, 3, 9, 1, 8, 5, 4, 10, 6, 2
この方法を使うことで、指定範囲内で重複のない乱数を生成できます。
まとめ
Excelで特定の範囲内でランダムな整数を生成するには、RANDARRAY
関数が便利です。
- 基本的な整数乱数の生成:
RANDARRAY(行数, 列数, 最小値, 最大値, TRUE)
- 重複なしの乱数生成:
SORTBY(SEQUENCE(n,1,最小値,1), RANDARRAY(n))
この方法を活用すれば、乱数の生成がより柔軟に行えます。
使用した関数について

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