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最終行や最終列のセルアドレスを求めるには?
Excelでデータの範囲を特定する際、最終行や最終列のセルアドレスを自動的に取得したいことがあります。ADDRESS
関数とCOUNTA
関数を組み合わせることで、最終データのセルアドレスを簡単に求めることが可能です。
本記事では、Excelで最終行や最終列のセルアドレスを取得する方法を解説します。
ADDRESS関数とは?
ADDRESS
関数は、指定した行番号と列番号に基づいてセルのアドレスを返す関数です。
基本構文
=ADDRESS(行番号, 列番号, [参照形式], [A1/R1C1], [シート名])
第3引数に 4 を指定すると、絶対参照($A$1 形式)でセルアドレスを取得できます。
COUNTA関数とは?
COUNTA
関数は、指定範囲内のデータが入力されているセルの数をカウントする関数です。
基本構文
=COUNTA(範囲)
この関数を使うことで、最終行や最終列の位置を特定できます。
最終行のセルアドレスを取得する方法
以下のようなデータがあるとします。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | ID | 商品名 | 最終セル |
2 | 101 | りんご | =ADDRESS(COUNTA(A:A)+1, 1, 4) |
3 | 102 | バナナ | =ADDRESS(COUNTA(B:B)+1, 2, 4) |
4 | 103 | ぶどう |
数式の解説
=ADDRESS(COUNTA(A:A)+1, 1, 4)
(セルC2) → A列の最終行を取得=ADDRESS(COUNTA(B:B)+1, 2, 4)
(セルC3) → B列の最終行を取得
計算結果
- A列の最終データセルのアドレス:A4
- B列の最終データセルのアドレス:B4
最終列のセルアドレスを取得する方法
データがどの列まで入力されているかを調べたい場合、以下の方法を使用します。
数式
=ADDRESS(1, COUNTA(1:1), 4)
Excelでの計算例
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | データ1 | データ2 | データ3 | |
2 | =ADDRESS(1, COUNTA(1:1), 4) |
計算結果
- 最終データ列のセルアドレス:C1
まとめ
Excelでデータ範囲を特定する際、ADDRESS
とCOUNTA
を組み合わせることで、最終行や最終列のセルアドレスを取得できます。
- 最終行のセルアドレス:
=ADDRESS(COUNTA(A:A)+1, 1, 4)
- 最終列のセルアドレス:
=ADDRESS(1, COUNTA(1:1), 4)
この方法を活用することで、動的に変化するデータの管理が容易になります。
使用した関数について

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