計算式や関数のセルだけを強調表示するには?
Excelでは、計算式や関数を含むセルを見つけたい場面がよくあります。特に、大量のデータがあるシートでは、どのセルに数式が入っているのかをすぐに判別するのが難しいことがあります。
このような場合、ISFORMULA
関数を使って条件付き書式を設定すれば、数式を含むセルだけを自動で強調表示できます。
本記事では、Excelの条件付き書式を活用して、数式が入力されているセルを強調表示する方法について詳しく解説します。
ISFORMULA関数とは?
ISFORMULA
関数は、指定したセルが数式を含んでいるかどうかを判定する関数です。
基本構文
=ISFORMULA(セル)
この関数は、セルに数式が入っている場合はTRUE
を返し、数式がない場合はFALSE
を返します。
条件付き書式を使って数式のセルを強調表示する方法
条件付き書式を使えば、ISFORMULAを活用して数式のセルを自動的に強調表示できます。
手順
- 数式のセルを強調表示したい範囲を選択する(例:A1:D10)
- 「ホーム」タブの「条件付き書式」→「新しいルール」をクリック
- 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択
- 数式欄に以下の式を入力
=ISFORMULA(A1)
- 「書式」ボタンをクリックし、強調表示したいスタイル(背景色(塗りつぶし)など)を設定
- 「OK」をクリックして完了
適用例
例えば、以下のようなデータがあり、計算式を含むセルだけを強調表示したい場合に有効です。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 数値 | 数式 | 結果 |
2 | 10 | =A2*2 | 20 |
3 | 15 | =A3*2 | 30 |
4 | 20 | =SUM(A2,A3) | 25 |
この設定を行うと、B列の計算式が入っているセルだけが強調表示されます。
まとめ
Excelで計算式や関数のセルだけを強調表示するには、ISFORMULA
関数を条件付き書式と組み合わせて使用すると便利です。これにより、数式のセルを一目で見分けることができ、作業効率が向上します。
使用した関数について

ISFORMULA関数で指定したセルが関数や数式であるかを判定する方法についてわかりやすく解説
ISFORMULA関数についてISFORMULAの概要セルに数式や関数が含まれているかを判定Excel関数=ISFORMULA(参照)概要 指定されたセルに数式が含まれているかどうかを判定し、TRUEまたはFALSEを返します。 参照セルが数式の場合、TRUEを返します。 参照セルが数値や文字列の場合、FALSEを返し...