VLOOKUPの制約をなくすには? XLOOKUPを活用した左右どちらの方向にも対応する検索 | Excelトピックス

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VLOOKUPの制約をなくすには?

ExcelのVLOOKUP関数は非常に便利ですが、いくつかの制約があります。特に、検索キーが常に検索範囲の最左列にある必要があり、右方向にしか検索できないという点が課題です。これにより、柔軟な検索が求められる場面では不便に感じることがあります。

この問題を解決するために、Excel 365やExcel 2019以降で使用可能なXLOOKUP関数を活用すると、より柔軟な検索が可能になります。本記事では、XLOOKUP関数を使って左右どちらの方向にも対応する検索方法について詳しく解説します。

VLOOKUPとXLOOKUPの違い

VLOOKUPとXLOOKUPの主な違いを以下の表にまとめました。

機能 VLOOKUP XLOOKUP
検索方向 右方向のみ 左右どちらでも可能
検索範囲 検索キーが最左列に必要 任意の列で検索可能
列番号の指定 必要 不要
エラー処理 IFERRORと組み合わせが必要 見つからない場合の値を指定可能
近似一致 デフォルトが近似一致(完全一致には第4引数にFALSEを指定) デフォルトが完全一致

左右どちらの方向にも対応した検索の実例

右方向の検索(VLOOKUPの代替)

例えば、以下のようなデータがあるとします。

A B C
1 商品コード 商品名 価格
2 A001 りんご 100
3 A002 バナナ 150
4 A003 ぶどう 200
5

=XLOOKUP(“A002”, A2:A4, B2:B4)

A2:A4からA002を探し、対応するB2:B4を表示します。

この場合、セルA5に以下の式を入力します。

=XLOOKUP("A002", A2:A4, B2:B4)

結果:「バナナ」

左方向の検索(VLOOKUPでは不可能)

「商品名」から「商品コード」を検索する場合、VLOOKUPではできませんが、XLOOKUPを使えば可能です。

A B C
1 商品コード 商品名 価格
2 A001 りんご 100
3 A002 バナナ 150
4 A003 ぶどう 200
5 =XLOOKUP(“バナナ”, B2:B4, A2:A4)

この場合、セルB5に以下の式を入力します。

=XLOOKUP("バナナ", B2:B4, A2:A4)

結果:「A002」

まとめ

VLOOKUPの制約を克服するには、XLOOKUP関数を活用するのが最適です。XLOOKUPを使うことで、左右どちらの方向にも検索でき、列番号の変更が不要になり、エラー処理も簡単になります。特にExcel 365やExcel 2019以降を使用している場合は、VLOOKUPよりもXLOOKUPを優先して活用することをおすすめします。

使用した関数について

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