経過日数によってセルの色を変更するには?
Excelでタスクの進捗状況を視覚的に管理する際、経過日数によってセルの色を自動変更できると便利です。DAYS
関数と条件付き書式を組み合わせることで、タスクの進捗度合いを一目で把握できるようになります。本記事では、DAYS
関数を活用した条件付き書式の設定方法を解説します。
DAYS関数とは?
DAYS(終了日, 開始日)
は、指定した2つの日付の間の日数を求める関数です。
=DAYS(TODAY(), 開始日)
を使うと、タスクの開始日からの経過日数を計算できます。=DAYS(締切日, TODAY())
を使うと、締切日までの残り日数を求めることができます。
条件付き書式でセルの色を変更する
以下のスケジュール管理表で、経過日数に応じてセルの色を変更する設定を行います。
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | タスク名 | 開始日 | 経過日数 | |
2 | 設計 | 2024/02/01 | =DAYS(TODAY(), B2) | |
3 | 開発 | 2024/02/10 | =DAYS(TODAY(), B3) | |
4 | テスト | 2024/02/15 | =DAYS(TODAY(), B4) |
手順
- B列にタスクの開始日を入力します。
- C列に =DAYS(TODAY(), B2) を入力し、経過日数を計算します。
- C列の値に基づいて、色を変更する条件付き書式を設定します。
条件付き書式の設定
経過日数に応じて、セルの色を自動的に変更するために、条件付き書式を設定します。
設定手順
- C列全体(C2:C4)を選択します。
- 「ホーム」タブ →「条件付き書式」→「新しいルール」を選択します。
- 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択。
ルール設定(例)
条件 | 数式 | 書式(色) |
---|---|---|
経過日数が 5 日未満 | =C2<5 |
緑 |
経過日数が 5 日以上 10 日未満 | =AND(C2>=5, C2<10) |
黄色 |
経過日数が 10 日以上 | =C2>=10 |
赤 |
- 各数式を入力し、それぞれの書式(色)を設定します。
- 「OK」を押して適用すると、C列のセルが経過日数に応じて色付けされます。
締切日を考慮したセルの色変更
経過日数ではなく、締切日までの残り日数に応じて色を変える場合、以下のように設定します。
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | タスク名 | 締切日 | 残り日数 | 進捗状況 |
2 | 設計 | 2024/02/15 | =DAYS(B2, TODAY()) | |
3 | 開発 | 2024/02/20 | =DAYS(B3, TODAY()) |
条件付き書式の設定(締切日ベース)
条件 | 数式 | 書式(色) |
---|---|---|
残り 3 日以上 | =C2>=3 |
緑 |
残り 1~2 日 | =AND(C2>=1, C2<3) |
黄色 |
締切日が過ぎた | =C2<0 |
赤 |
注意点
DAYS
関数は、Excel 2013以降で使用可能です。- 条件付き書式の適用範囲を適切に指定しないと、一部のセルだけが色付けされる場合があります。
まとめ
ExcelのDAYS
関数と条件付き書式を組み合わせることで、タスクの進捗状況を色分けし、視覚的に管理しやすくなります。締切日を考慮した色変更も可能なので、状況に応じた管理方法を活用してください。
使用した関数について

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