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特定の期間内の業務日数を計算するには?
プロジェクトやタスクのスケジュールを管理する際、単純な日数ではなく、実際の業務日数(営業日)を計算したいケースがあります。ExcelのDAYS
関数とNETWORKDAYS
関数を組み合わせることで、土日や祝日を除いた実働日数を簡単に求めることができます。本記事では、業務日数を正確に計算する方法を解説します。
DAYS関数とNETWORKDAYS関数とは?
DAYS(終了日, 開始日)
は、単純に2つの日付の差(日数)を求める関数です。
- 土日や祝日を考慮せず、カレンダー上の経過日数を取得します。
NETWORKDAYS(開始日, 終了日, [祝日])
は、土日を除いた営業日を計算できる関数です。
- デフォルトでは、土日を非稼働日として扱います。
- 第3引数に祝日リストを指定すると、特定の祝日も除外できます。
単純な日数と業務日数を計算する
以下のようなスケジュール管理表を作成し、総日数と実働日数を自動計算します。
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | タスク名 | 開始日 | 終了日 | 総日数 | 業務日数 |
2 | 資料作成 | 2024/02/01 | 2024/02/15 | =DAYS(C2, B2) | =NETWORKDAYS(B2, C2) |
3 | 開発 | 2024/02/05 | 2024/02/20 | =DAYS(C3, B3) | =NETWORKDAYS(B3, C3) |
手順
- B列に開始日、C列に終了日を入力します。
- D2セルに =DAYS(C2, B2) を入力し、単純な日数を計算します。
- E2セルに =NETWORKDAYS(B2, C2) を入力し、土日を除いた業務日数を計算します。
- 数式をD3:E3までコピーすると、すべてのタスクの総日数と業務日数が自動計算されます。
祝日を考慮した業務日数の計算
祝日も除外する場合、NETWORKDAYS
の第3引数に祝日リストを指定します。
A | B | C | D | E | F | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | タスク名 | 開始日 | 終了日 | 総日数 | 業務日数 | 祝日考慮 |
2 | 設計 | 2024/02/01 | 2024/02/15 | =DAYS(C2, B2) | =NETWORKDAYS(B2, C2) | =NETWORKDAYS(B2, C2, $G$2:$G$3) |
3 | テスト | 2024/02/05 | 2024/02/25 | =DAYS(C3, B3) | =NETWORKDAYS(B3, C3) | =NETWORKDAYS(B3, C3, $G$2:$G$3) |
祝日リスト
G | |
---|---|
1 | 祝日 |
2 | 2024/02/11 |
3 | 2024/02/23 |
手順
- G2:G3セルに祝日を入力します。
- F2セルに =NETWORKDAYS(B2, C2, $G$2:$G$3) を入力し、祝日を考慮した業務日数を計算します。
- 数式をF3にコピーすると、祝日を含めた業務日数が計算されます。
業務日数に応じた進捗率の計算
業務日数をもとに進捗率を求めることで、タスクの進行状況を把握できます。
A | B | C | D | E | F | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | タスク名 | 開始日 | 終了日 | 業務日数 | 今日までの経過日数 | 進捗率 |
2 | 設計 | 2024/02/01 | 2024/02/15 | =NETWORKDAYS(B2, C2) | =NETWORKDAYS(B2, TODAY()) | =MIN(100, ROUND(D2/E2*100, 0)) & “%” |
手順
- E列に =NETWORKDAYS(B2, C2) を入力し、業務日数を計算。
- F列に =NETWORKDAYS(B2, TODAY()) を入力し、今日までの経過業務日数を計算。
- G2セルに =MIN(100, ROUND(D2/E2*100, 0)) & “%” を入力し、進捗率を求めます。
まとめ
ExcelのNETWORKDAYS
関数を使用すれば、土日や祝日を除いた業務日数を簡単に計算できます。進捗率の計算や条件付き書式と組み合わせることで、より直感的にプロジェクトのスケジュールを管理できます。
使用した関数について

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