Excelで入力できる値に制限をかける方法
Excelでは、「データの入力規則」機能を使用することで、特定の条件を満たす値のみを入力できるように制限をかけることができます。この記事では、0から50までの数値に限る方法や、カスタム設定する方法を解説します。
0から50までの数値範囲に制限をかける方法
指定した範囲内の数値のみを入力可能にする設定手順を以下に示します。
手順
- 制限をかけたいセルまたはセル範囲を選択します。
- リボンの「データ」タブをクリックし、「データツール」グループ内の「データの入力規則」を選択します。
- 「設定」タブで「許可」を「整数」に設定します。
- 「データ」欄で「次の値の間」を選択します。
- 「最小値」に「0」、「最大値」に「50」を入力します。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
1と0のみであれば、最小値に0、最大値に1とします。
結果
指定したセルには、0から50の整数のみが入力可能になります。それ以外の値を入力しようとするとエラーメッセージが表示されます。
ユーザー設定を使用した制限
より柔軟な条件を設定する場合、ユーザー設定を利用する方法があります。以下はその手順です。
例: 5の倍数のみを入力可能にする
- 制限をかけたいセルまたはセル範囲を選択します。
- 「データの入力規則」を開きます。
- 「設定」タブで「許可」を「ユーザー設定」に設定します。
- 「数式」欄に以下を入力します:
=MOD(A1,5)=0(セルA1の場合) - 「OK」をクリックして設定を保存します。
結果
指定したセルには、5の倍数(5, 10, 15など)のみが入力可能になります。
エラーメッセージのカスタマイズ
入力制限を設定したセルに、エラーが発生した場合のメッセージをカスタマイズすることも可能です。
手順
- 「データの入力規則」ダイアログボックスで「エラーメッセージ」タブを選択します。
- 「タイトル」と「エラーメッセージ」を入力します(例: 「無効な値」「0から50までの値を入力してください」)。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
注意点
- 「データの入力規則」で設定した制限は、セルのコピー&ペーストで上書きされる場合があります。
- 条件付き書式や他の検証ルールと併用する場合は、ルールの優先順位に注意してください。
- エラーメッセージは設定しなくても動作しますが、ユーザーにルールを伝えるために設定することをお勧めします。
まとめ
Excelの「データの入力規則」を使用することで、特定の条件に応じた入力制限を簡単に設定できます。用途に応じた制限を設定し、データ入力の効率と正確性を向上させましょう。
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