点数に応じてAからEまでの5段階評価をしたい
Excelで点数に応じた5段階評価を自動的に表示したい場合、IF関数やSWITCH関数を使って点数を基に評価を設定する方法が便利です。ここでは、90点以上が「A」、80点以上が「B」、70点以上が「C」、60点以上が「D」、50点以上が「E」と評価される方法をご紹介します。
IF関数を使った5段階評価の設定方法
IF関数を組み合わせて、指定した範囲の点数に基づき評価を表示する方法をご紹介します。
手順
- A列に人名、B列に点数が入力されているデータを準備します。
- 評価を表示させたい列(例:C列)に、以下の数式を入力します。
数式の例
以下の数式をC2セルに入力すると、B2セルに入力された点数に応じた評価が表示されます。
=IF(B2>=90, “A”, IF(B2>=80, “B”, IF(B2>=70, “C”, IF(B2>=60, “D”, IF(B2>=50, “E”, “”)))))
数式の解説
- IF(B2>=90, “A”, …: B2セルの点数が90以上であれば「A」を表示します。
- IF(B2>=80, “B”, …: B2セルの点数が80以上であれば「B」を表示します(90以上でない場合)。
- IF(B2>=70, “C”, …: B2セルの点数が70以上であれば「C」を表示します(80以上でない場合)。
- IF(B2>=60, “D”, …: B2セルの点数が60以上であれば「D」を表示します(70以上でない場合)。
- IF(B2>=50, “E”, “”)): B2セルの点数が50以上であれば「E」を表示し、それ未満の場合は空欄(””)を表示します。
IF関数を使った評価の例
以下の表では、A列に人名、B列に点数が入力されており、C列に5段階評価が表示されています。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 人名 | 点数 | 評価 |
2 | 佐藤 | 95 | =IF(B2>=90, “A”, IF(B2>=80, “B”, IF(B2>=70, “C”, IF(B2>=60, “D”, IF(B2>=50, “E”, “”))))) |
3 | 高橋 | 82 | =IF(B3>=90, “A”, IF(B3>=80, “B”, IF(B3>=70, “C”, IF(B3>=60, “D”, IF(B3>=50, “E”, “”))))) |
4 | 井上 | 68 | =IF(B4>=90, “A”, IF(B4>=80, “B”, IF(B4>=70, “C”, IF(B4>=60, “D”, IF(B4>=50, “E”, “”))))) |
5 | 田中 | 59 | =IF(B5>=90, “A”, IF(B5>=80, “B”, IF(B5>=70, “C”, IF(B5>=60, “D”, IF(B5>=50, “E”, “”))))) |
SWITCH関数を使った5段階評価の設定方法
SWITCH関数を使うと、IF関数よりもシンプルに条件を設定できます。まず点数を10の位に切り捨て、基準に基づいて評価を設定する方法をご紹介します。(SWITCHはEXCEL2019以降です)
複数に分岐する場合は、SWITCHを使ったほうが分かりやすいでしょう。
手順
- A列に人名、B列に点数が入力されているデータを準備します。
- 評価を表示させたい列(例:C列)に、以下の数式を入力します。
数式の例
以下の数式をC2セルに入力すると、B2セルに入力された点数に応じた評価が表示されます。
=SWITCH(TRUE, B2>=90, “A”, B2>=80, “B”, B2>=70, “C”, B2>=60, “D”, B2>=50, “E”, “”)
数式の解説
- SWITCH(TRUE, 条件1, 結果1, 条件2, 結果2, …): TRUEを基準として、各条件がTRUEであれば該当の結果を返します。
- B2>=90, “A”: B2の点数が90以上であれば「A」を返します。
- B2>=80, “B”: B2の点数が80以上であれば「B」を返します(90以上でない場合)。
- B2>=70, “C”: B2の点数が70以上であれば「C」を返します(80以上でない場合)。
- B2>=60, “D”: B2の点数が60以上であれば「D」を返します(70以上でない場合)。
- B2>=50, “E”: B2の点数が50以上であれば「E」を返します(60以上でない場合)。
- “”: それ以外の場合は空欄を返します。
SWITCH関数を使った評価の例
以下の表では、A列に人名、B列に点数が入力されており、C列に5段階評価が表示されています。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 人名 | 点数 | 評価 |
2 | 佐藤 | 95 | =SWITCH(TRUE, B2>=90, “A”, B2>=80, “B”, B2>=70, “C”, B2>=60, “D”, B2>=50, “E”, “”) |
3 | 高橋 | 82 | =SWITCH(TRUE, B3>=90, “A”, B3>=80, “B”, B3>=70, “C”, B3>=60, “D”, B3>=50, “E”, “”) |
4 | 井上 | 68 | =SWITCH(TRUE, B4>=90, “A”, B4>=80, “B”, B4>=70, “C”, B4>=60, “D”, B4>=50, “E”, “”) |
5 | 田中 | 59 | =SWITCH(TRUE, B5>=90, “A”, B5>=80, “B”, B5>=70, “C”, B5>=60, “D”, B5>=50, “E”, “”) |
結果
- C列には、B列に入力された点数に応じた評価(A~E)が表示されます。
- 例えば、95点であれば「A」、82点であれば「B」が表示されます。
まとめ
Excelでは、IF関数とSWITCH関数のいずれを使っても、点数に基づいた5段階評価を自動的に表示できます。IF関数でのネストが煩雑に感じられる場合には、SWITCH関数を活用するとよりシンプルに条件を設定することが可能です。成績表や評価表を作成する際に非常に便利ですので、ぜひお試しください。
使用した関数について

