ベスト5とワースト5の数値を抽出して表示したい
Excelでデータの中から「上位5位(ベスト5)」や「下位5位(ワースト5)」の数値を抽出して、順位順に表示したい場合に便利な方法をご紹介します。この方法を使えば、特定の範囲内での最も高い値や最も低い値を素早く確認することができます。
ベスト5の数値を抽出する方法
上位5位の数値を抽出するには、LARGE関数を使用します。LARGE関数は、指定した範囲内で大きい順に数値を取り出すことができます。
手順
- データが入力されている範囲(例:A1:A10)を準備します。
- 隣の列(例:B列)に、1位から5位までの数値を順に表示する数式を入力します。
数式の例
以下の数式を使用して、B列にベスト5を表示します。
- B1: =LARGE(A$1:A$10, 1)
- B2: =LARGE(A$1:A$10, 2)
- B3: =LARGE(A$1:A$10, 3)
- B4: =LARGE(A$1:A$10, 4)
- B5: =LARGE(A$1:A$10, 5)
数式の解説
- LARGE(範囲, 順位): 指定した範囲内で指定した順位(1位、2位など)の数値を抽出します。
- 上記の数式では、それぞれ1位から5位までの数値が表示されます。
ワースト5の数値を抽出する方法
下位5位の数値を抽出するには、SMALL関数を使用します。SMALL関数は、指定した範囲内で小さい順に数値を取り出すことができます。
手順
- 同様にデータが入力されている範囲(例:A1:A10)を準備します。
- 隣の列(例:C列)に、1位から5位までの数値を順に表示する数式を入力します。
数式の例
以下の数式を使用して、C列にワースト5を表示します。
- C1: =SMALL(A$1:A$10, 1)
- C2: =SMALL(A$1:A$10, 2)
- C3: =SMALL(A$1:A$10, 3)
- C4: =SMALL(A$1:A$10, 4)
- C5: =SMALL(A$1:A$10, 5)
数式の解説
- SMALL(範囲, 順位): 指定した範囲内で指定した順位(1位、2位など)の数値を抽出します。
- 上記の数式では、それぞれ下位1位から5位までの数値が表示されます。
例
以下の表では、A列に元のデータがあり、B列にベスト5、C列にワースト5の数値が表示されています。
A | B | C | |
---|---|---|---|
元データ | ベスト5 | ワースト5 | |
1 | 12 | =LARGE(A$1:A$10, 1) | =SMALL(A$1:A$10, 1) |
2 | 45 | =LARGE(A$1:A$10, 2) | =SMALL(A$1:A$10, 2) |
3 | 67 | =LARGE(A$1:A$10, 3) | =SMALL(A$1:A$10, 3) |
4 | 5 | =LARGE(A$1:A$10, 4) | =SMALL(A$1:A$10, 4) |
5 | 89 | =LARGE(A$1:A$10, 5) | =SMALL(A$1:A$10, 5) |
6 | 24 | ||
7 | 15 | ||
8 | 33 | ||
9 | 68 | ||
10 | 41 |
結果
- B列にベスト5、C列にワースト5の数値が順位順に表示されます。
- 例えば、B1にはA列で最も高い数値が表示され、C1には最も低い数値が表示されます。
まとめ
Excelでは、LARGE関数とSMALL関数を使用することで、範囲内の上位および下位の数値を簡単に抽出して表示することができます。データの順位付けや重要な数値の確認に役立つため、ぜひ活用してみてください。
使用した関数について

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