偶数行、又は奇数行について指定した色で塗りつぶすには?
Excelで偶数行や奇数行に色を塗り分けると、データが見やすくなります。この記事では、偶数行を赤く塗りつぶす方法と、奇数行を青く塗りつぶす方法について解説します。Excelの「条件付き書式」機能を使って設定します。
偶数行を赤く塗りつぶす方法
まず、偶数行を赤く塗りつぶす設定方法から解説します。
手順
- 塗りつぶしを設定したい範囲を選択します(例:A2:D10)。
- 「ホーム」タブで「条件付き書式」をクリックし、「新しいルール」を選択します。
- 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
- 数式欄に以下の数式を入力します。
=ISEVEN(ROW())
数式の解説
- ROW(): 現在の行番号を取得します。
- ISEVEN(): 引数が偶数かどうかを判断し、偶数の場合にTRUEを返します。
- この数式により、偶数行が対象となります。
書式の設定
- 「書式」をクリックして「塗りつぶし」タブを選択します。
- 赤色を選択し、「OK」をクリックします。
- 最後に「OK」をクリックして条件付き書式を適用します。
例
以下の表では、偶数行が赤く塗りつぶされています。
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | データ1 | データ2 | データ3 | データ4 |
2 | データ5 | データ6 | データ7 | データ8 |
3 | データ9 | データ10 | データ11 | データ12 |
4 | データ13 | データ14 | データ15 | データ16 |
奇数行を青く塗りつぶす方法
次に、奇数行を青く塗りつぶす設定方法です。
手順
- 塗りつぶしを設定したい範囲を選択します(例:A2:D10)。
- 「ホーム」タブで「条件付き書式」をクリックし、「新しいルール」を選択します。
- 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
- 数式欄に以下の数式を入力します。
=ISODD(ROW())
数式の解説
- ROW(): 現在の行番号を取得します。
- ISODD(): 引数が奇数かどうかを判断し、奇数の場合にTRUEを返します。
- この数式により、奇数行が対象となります。
書式の設定
- 「書式」をクリックして「塗りつぶし」タブを選択します。
- 青色を選択し、「OK」をクリックします。
- 最後に「OK」をクリックして条件付き書式を適用します。
例
以下の表では、奇数行が青く塗りつぶされています。
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | データ1 | データ2 | データ3 | データ4 |
2 | データ5 | データ6 | データ7 | データ8 |
3 | データ9 | データ10 | データ11 | データ12 |
4 | データ13 | データ14 | データ15 | データ16 |
まとめ
Excelでは、条件付き書式と数式を使うことで、偶数行や奇数行に特定の色を塗り分けることができます。ISEVENとISODD関数を使えば、それぞれの行に自動的に色を設定できるので、表の見やすさが向上します。
使用した関数について

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