自然対数を算出するにはどうすればよいか?
Excelでは、数値の自然対数(底がeの対数)を簡単に計算できます。自然対数は、データ解析や科学計算で重要な役割を果たし、指数関数的な成長や減衰を表す際に使われます。この記事では、Excelで自然対数を計算する方法について解説します。
自然対数とは、底が「e」の対数のことで、eの何乗がxかを求めます。ln(e)=1
LN関数を使用して自然対数を求める
Excelには、自然対数を計算するための関数としてLN関数が用意されています。この関数を使うと、数値の底eの対数(自然対数)を簡単に求めることができます。
LN関数の基本構文
=LN(数値)
手順
- 自然対数を求めたい数値が含まれているセル(例:A2)を選択します。
- 隣のセル(例:B2)に自然対数の計算式を入力します。
数式の例
以下の数式を使用して、A2セルの数値の自然対数を求めることができます。
- =LN(A2)
数式の解説
- LN(A2): A2セルに入力された数値の自然対数(底e)を計算します。
例
以下の表では、A列に元の数値があり、B列にはそれぞれの数値の自然対数が表示されています。
A | B | |
---|---|---|
1 | 元の数値 | 自然対数(LN関数) |
2 | 2.71828 | =LN(A2) |
3 | 7.38906 | =LN(A3) |
4 | 20.0855 | =LN(A4) |
結果
- B列に、A列の数値に対する自然対数の値が表示されます。例えば、e(約2.71828)の自然対数は1、7.38906の自然対数は2です。(ただし、ここではA列のセルが正確ではない(性格記入は不可能)ため、0.99999等と表示されます。)
LOG関数で任意の底を指定して対数を計算する方法
Excelには、底を指定して任意の対数を計算できるLOG関数もあります。自然対数をLOG関数で計算する場合は、底としてe(2.71828)を指定します。
数式の例
- =LOG(A2, 2.71828)
数式の解説
- LOG(A2, 2.71828): A2セルの数値に対して底eの対数を計算します。
まとめ
Excelでは、LN関数を使うことで簡単に自然対数を求めることができます。また、LOG関数を使えば底を指定して任意の対数を計算することも可能です。指数関数や成長モデルの解析を行う際には、これらの関数を活用してみてください。
使用した関数について

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