一桁の数字に0をつけるには?
Excelで一桁の数字の前に0をつけたい場合、関数を使用する方法と、書式設定を使って表示形式のみ変更する方法があります。これにより、数値として扱いながら0をつけることも可能です。
0をつける方法の比較
TEXT関数を使う方法 | 書式設定を使う方法 |
---|---|
文字列として扱われます。 計算に利用できません(0になります)。 |
数値のまま扱われ見た目だけ0が付きます。 計算に利用できます。 |
方法1: TEXT関数を使う方法
一桁の数字に「0」をつけるために、TEXT関数を使用して数字を2桁で表示します。TEXT関数を使用する場合、数値は文字列として扱われますが、見た目の表示を簡単に調整することができます。
手順
- 対象の一桁の数字が入ったセル(例:A2)を選択します。
- 0を付けた結果を表示するセル(例:B2)に次の数式を入力します。
=TEXT(A2, “00”)
数式の解説
- TEXT(A2, “00”): A2の数値を「2桁」にフォーマットし、1桁の数字には自動的に前に0を付けて表示します。
- 例:A2に「5」が入っている場合、「05」と表示されます。
注意点
TEXT関数を使用すると、数値は文字列として扱われます。数値としての計算が必要な場合には、書式設定による方法を使う方が便利です。
例
以下の表では、A列に元の一桁の数字が入力され、B列にTEXT関数によって0が付いた表示がされています。
A | B | |
---|---|---|
1 | 元の数値 | TEXT関数の結果 |
2 | 5 | =TEXT(A2, “00”) |
3 | 9 | 09 |
4 | 12 | 12 |
結果
- TEXT関数(B列):一桁の数字が「05」「09」のように表示されますが、文字列として扱われます。
方法2: 書式設定を使う方法
Excelのユーザー定義書式を使用することで、数値のまま0をつけて2桁で表示できます。この方法では、セルの表示形式を変更するだけで実際のデータは数値として保持されるため、計算にも使用できます。
手順
- 対象のセル範囲(例:A2:A10)を選択します。
- 「ホーム」タブから「セルの書式設定」を開き、「ユーザー定義」を選択します。
- 「種類」の欄に00と入力し、「OK」をクリックします。
書式設定の解説
- 00: 一桁の数字には自動的に前に0をつけ、2桁で表示します。
- 例:セルに「5」が入力されている場合、「05」と表示されますが、セルの内容は数値「5」として保持されます。
注意点
ユーザー定義書式を使用する方法では、表示が2桁になりますが、データ自体は数値のままです。計算や集計などで問題なく利用できます。
例
以下の表では、A列に元の数値が入力され、ユーザー定義書式設定によって0がついた表示がされています。
A | B | |
---|---|---|
1 | 元の数値 | 書式設定の結果(A列の結果) |
2 | 5 | 05 |
3 | 9 | 09 |
4 | 12 | 12 |
結果
- ユーザー定義書式:一桁の数字が「05」「09」のように表示され、数値として扱われます。
まとめ
Excelで一桁の数字に0をつけるには、TEXT関数と書式設定の2つの方法があります。数値のまま計算に使用したい場合は、ユーザー定義書式による方法が便利です。TEXT関数は表示のみでよい場合に活用できます。
使用した関数について

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