関数や数式の計算結果がエラーのとき、0を表示するには?
Excelで計算結果がエラーになった場合、エラー表示の代わりに「0」を表示させたいことがあります。エラーが発生する可能性がある数式に対し、エラー時に0を表示するための方法について解説します。
方法
エラーが発生する可能性がある数式に「0」を表示させるには、IFERROR関数を使用します。この関数は、エラーが発生した場合に指定した値(この場合は0)を返し、エラーがなければ通常の計算結果を返します。
数式の基本構文
=IFERROR(計算式, 0)
「IFERROR」関数の第1引数に計算式を指定し、第2引数にエラーが発生した場合に返す値(0)を指定します。
手順
- エラーが発生する可能性がある計算式を含むセル(例:A2)を用意します。
- 計算結果を表示したいセル(例:B2)に、次の数式を入力します。
数式の例
例えば、セルA2に「100」、セルA3に「0」が入っている場合、A2をA3で割る計算をする数式を設定します。
=IFERROR(A2 / A3, 0)
数式の解説
- A2 / A3: A2をA3で割る計算式です。A3が「0」の場合、通常は「#DIV/0!」エラーが発生します。
- IFERROR(A2 / A3, 0): A2 / A3の計算結果がエラーになる場合、0を表示し、エラーでなければ計算結果を返します。
例
以下の表では、A列に数値データが入力されており、B列でA列の値を用いた計算結果を表示しています。エラーが発生した場合には「0」が表示されます。
A | B | |
---|---|---|
1 | 値 | 計算結果 |
2 | 100 | =IFERROR(A2 / A3, 0) |
3 | 0 | |
4 | 50 | =IFERROR(A4 / A5, 0) |
5 | 10 |
結果
- B2セル:A2をA3で割る計算は「#DIV/0!」エラーが発生しますが、IFERRORにより0が表示されます。
- B4セル:A4をA5で割る計算はエラーが発生せず、計算結果5が表示されます。
まとめ
Excelで計算式にエラーが発生した場合に「0」を表示するには、IFERROR関数を使用する方法が便利です。エラー表示を抑えたい際に有効で、計算の際にスムーズなデータ管理が可能となります。
使用した関数について

IFERROR関数でエラー時の値を指定する方法とVLOOKUPとの組み合わせ方についてわかりやすく解説
IFERROR関数についてIFERRORの概要エラー時の値を指定Excel関数=IFERROR( 値, エラー時の値 )概要 指定した値がエラーの場合に、代替の値を返します。エラーでない場合はその値を返します。 #DIV/0! や #VALUE! などのエラーを処理できます。 数式のエラーによる表示崩れを防ぐために役立...