関数、または数式によって書かれているセルに色を付けるには?
Excelで関数や数式によって計算された結果が表示されているセルを赤くするには、「条件付き書式」を使用します。この方法により、手動入力された数値ではなく、数式で計算された結果のみを特定して色を付けることができます。
計算結果が表示されているのか、オリジナルの入力した値なのかを視覚的にわかりやすくします。
手順
- 対象のセル範囲を選択します(例:A2:A10)。
- 「ホーム」タブから「条件付き書式」をクリックし、「新しいルール」を選択します。
- 「ルールの種類を選択してください」で「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
- 次の数式を入力します:
=ISFORMULA(A2)
この関数が指定したセル範囲すべてに適切に適用されます。 - 「書式」ボタンをクリックし、「塗りつぶし」タブで赤色を選択して「OK」をクリックします。
- 「OK」をクリックして設定を完了します。
数式の解説
ISFORMULA(A2) は、セルA2が数式であるかどうかを確認する関数です。数式であればTRUEを返し、数式でなければFALSEを返します。この数式を条件付き書式で使用することで、数式によって計算された結果が表示されているセルに対して書式設定を適用できます。
例
以下の表では、A列の一部のセルに数式が入力されており、条件付き書式を設定すると数式によって計算されたセルのみが赤色で表示されます。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 数式例 | 値 | メモ |
2 | =SUM(B3:B5) | 100 | 合計の結果 |
3 | =AVERAGE(B3:B5) | 50 | 平均の結果 |
4 | 150 | 80 | 手動入力 |
5 | 200 | 90 | 手動入力 |
6 | 100 | 60 | 手動入力 |
結果
上記の設定により、数式で計算されたセル(A2、A3)が赤く表示されます。手動入力された値には書式設定が適用されないため、そのまま表示されます。
まとめ
Excelで数式によって計算されたセルのみを赤色で表示するには、「ISFORMULA」関数を使った条件付き書式を利用します。これにより、手動入力された数値と区別して、数式で計算されたセルを視覚的に強調できます。
使用した関数について

ISFORMULA関数で指定したセルが関数や数式であるかを判定する方法についてわかりやすく解説
ISFORMULA関数についてISFORMULAの概要セルに数式や関数が含まれているかを判定Excel関数=ISFORMULA(参照)概要 指定されたセルに数式が含まれているかどうかを判定し、TRUEまたはFALSEを返します。 参照セルが数式の場合、TRUEを返します。 参照セルが数値や文字列の場合、FALSEを返し...