エクセルでルートを使った計算をしたい
Excelには、数値のルート(√)を計算する方法がいくつかあります。ルートを使った計算は、平方根の計算が必要な場合に非常に便利です。この記事では、Excelで平方根を求める方法について詳しく解説します。また、計算結果を小数点第3位以下で四捨五入する方法についても紹介します。
平方根を求める方法1: SQRT関数を使う
Excelで平方根を計算する最も基本的な方法は、SQRT関数を使うことです。この関数を使うと、指定した数値の平方根を簡単に求めることができます。
SQRT関数の構文
=SQRT(数値)
この構文で、「数値」に平方根を求めたい数を指定します。
例
例えば、セルA1に16が入力されている場合、セルB1で16の平方根を求めるには次の数式を使用します。
A | B | |
---|---|---|
1 | 16 | =SQRT(A1) |
この場合、セルB1には16の平方根である「4」が表示されます。
平方根を求める方法2: POWER関数を使う
Excelでは、ルート計算をべき乗で表現する方法もあります。平方根は「1/2乗」として表すことができるため、POWER関数や「^」記号を使って計算することが可能です。
POWER関数の構文
=POWER(数値, 1/2)
「数値」の1/2乗を計算することで、平方根を求めます。
例
セルA1に25が入力されている場合、セルB1で平方根を求めるには次の数式を使用します。
A | B | |
---|---|---|
1 | 25 | =POWER(A1, 1/2) |
この場合、セルB1には25の平方根である「5」が表示されます。
平方根を求める方法3: 「^」記号を使う
べき乗記号「^」を使って、セルA1の平方根を求める場合には次のように入力します。
A | B | |
---|---|---|
1 | 25 | =A1^(1/2) |
この場合も、A1に25が入力されていれば、結果として「5」が表示されます。
計算結果を小数点第3位以下で四捨五入する方法
Excelでは、平方根の計算結果が小数で表される場合に、小数点第3位以下を四捨五入して表示することができます。ROUND関数を使うことで、計算結果の桁数を簡単に調整できます。
ROUND関数の構文
=ROUND(数値, 桁数)
「数値」には四捨五入したい計算式やセルを、「桁数」には四捨五入後の小数点以下の桁数を指定します。小数点第2位まで残す場合は「2」を指定します。
例:SQRT関数とROUND関数を組み合わせる
たとえば、セルA1に2が入力されている場合、セルB1でその平方根を小数点第2位まで表示するには、次のように数式を設定します。
A | B | |
---|---|---|
1 | 2 | =ROUND(SQRT(A1), 2) |
この場合、セルB1には平方根である「1.41」が表示されます(小数点第3位で四捨五入されます)。
補足: 負の数の平方根について
Excelでは、負の数に対して平方根の計算を行おうとするとエラーになります。負の数の平方根は、複素数として表現する必要があるためです。平方根の対象が負の数になる可能性がある場合には、IFERROR関数を使ってエラー処理を行うと良いでしょう。
例: 負の数が入力された場合のエラー処理
次の数式で、負の数が入力されている場合は「エラー」と表示させることができます:
=IFERROR(SQRT(A1), “エラー”)
まとめ
Excelでルートを計算する方法として、SQRT関数、POWER関数、およびべき乗記号「^」を使った方法を紹介しました。小数点以下の桁数を調整したい場合はROUND関数を組み合わせて使用することで、結果を四捨五入して表示することができます。負の数に対するエラー処理も併せて行い、正確で見やすい計算を行いましょう。
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