「多すぎる引数が入力されています」と表示される理由と対策 | EXCELトピックス

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「多すぎる引数が入力されています」と表示される理由は?

Excelで関数を使用している際に、「多すぎる引数が入力されています」というエラーメッセージが表示されることがあります。このエラーは、関数が想定している引数の数を超えて入力している場合に発生します。この記事では、このエラーの原因と具体的な対策について、例を交えて詳しく解説します。

原因:関数に必要以上の引数を指定している

Excelの各関数には、あらかじめ決められた引数の数があり、これを超える引数を入力すると「多すぎる引数が入力されています」というエラーが表示されます。たとえば、IF関数では引数は3つまでしか指定できませんが、4つ以上の引数を指定するとエラーが発生します。

例:IF関数でエラーが出る場合

以下の表で、セルA1の値が10以上かどうかを判定し、「10以上の場合」「10未満の場合」でそれぞれ異なる結果を表示しようとしています。

A B
1 8 =IF(A1>=10, “10以上”, “10未満”, “エラー”)

この数式では、IF関数に4つ目の引数として「エラー」を追加しています。しかし、IF関数は3つまでの引数しか受け付けないため、「多すぎる引数が入力されています」というエラーが発生します。

IF関数は、=IF(論理式,[値が真の場合],[値が偽の場合]) が正しい式です。

対策:引数の数を確認し、不要な引数を削除する

「多すぎる引数」エラーを解消するには、関数の構造を見直し、関数が受け入れる引数の数を超えないように設定することが重要です。

入力の際に、数式バーの下に表示される関数式を参考に入力するように心がけてください。

対策の手順

  1. エラーが発生しているセルの関数を確認し、引数が多く入力されていないか確認します。
  2. IF関数では3つの引数が限度であるため、4つ目以降の引数を削除します。
  3. たとえば、上記の例では=IF(A1>=10, “10以上”, “10未満”)と入力することでエラーが解消されます。
  4. 結果として、「10未満」と表示されます。

他の関数での例

このエラーは、IF関数以外にも発生することがあります。たとえば、VLOOKUP関数やMATCH関数なども決められた引数の数を超えるとエラーが表示されます。以下に、代表的な関数とそれぞれの引数数を表にまとめました。

関数 引数の数 内容
IF 3つまで 条件、条件が真の場合、条件が偽の場合
VLOOKUP 4つまで 検索値、範囲、列番号、検索方法
MATCH 3つまで 検索値、検索範囲、一致の種類

まとめ

Excelで「多すぎる引数が入力されています」というエラーが表示された場合は、関数の引数数を超えている可能性があります。関数ごとの引数の数を確認し、不要な引数を削除することで、正しく計算が行えるようになります。関数の仕様を理解し、効率的にExcelを活用しましょう。

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