#VALUE!を0に置き換えたい
Excelで計算を行う際、データの不整合や誤った入力によって#VALUE!エラーが発生することがあります。これは、Excelが数値以外のデータを含む計算や関数の引数に誤りがある場合などに表示されるエラーです。この#VALUE!エラーを0に置き換えて表示する方法について解説します。
方法1: IFERROR関数を使用する
最も簡単な方法は、IFERROR関数を使用することです。IFERROR関数は、エラーが発生した場合に指定した値(ここでは「0」)を表示できます。
IFERROR関数の構文
=IFERROR(計算式, 置き換える値)
この構文では、最初に計算式を指定し、エラーが発生した場合に「置き換える値」として0を表示するように設定します。
例
例えば、セルA1とセルB1の数値を足し合わせたい場合、A1やB1が空白や文字列でエラーが発生する場合、IFERROR関数を使用して0に置き換えることができます。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 10 | 文字列 | =IFERROR(A1+B1, 0) |
手順
- セルC1に次の数式を入力します:=IFERROR(A1+B1, 0)
- Enterキーを押すと、エラーが発生した場合には0が表示され、正常な計算結果が得られる場合にはその結果が表示されます。
結果
セルB1が数値でないため、通常の計算式「A1+B1」では#VALUE!エラーが発生しますが、IFERROR関数を使用することで、セルC1には「0」が表示されます。
方法2: IF関数とISERROR関数の組み合わせ
何らかの事情でIFERROR関数が使えない場合、IF関数とISERROR関数を組み合わせる方法もあります。ISERROR関数は、セルの内容がエラーかどうかを判定するために使用します。
構文
=IF(ISERROR(計算式), 0, 計算式)
例
以下のようにして、A1とB1の合計がエラーになる場合に0を表示できます。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 10 | 文字列 | =IF(ISERROR(A1+B1), 0, A1+B1) |
手順
- セルC1に次の数式を入力します:=IF(ISERROR(A1+B1), 0, A1+B1)
- Enterキーを押すと、エラーが発生する場合に「0」が表示され、エラーがない場合には計算結果が表示されます。
結果
セルB1の内容が文字列でエラーが発生しますが、この式ではセルC1に「0」が表示されます。
まとめ
#VALUE!エラーが発生した場合に、0に置き換えて表示するには、IFERROR関数を使用するのが簡単で便利です。IFERROR関数が使えない場合は、IF関数とISERROR関数を組み合わせて、エラー発生時に0を表示する方法も有効です。
使用した関数について


