Excelで部分一致する件数をカウントしたい(ワイルドカードを使ったCOUNTIF)
この記事では、Excelで部分一致する件数をカウントする方法について解説します。ワイルドカードを使ったCOUNTIFを使用すると、特定の文字列の一部に一致するデータを簡単にカウントできます。
ワイルドカードとは?
ワイルドカードは、文字列の中で任意の文字列を表す記号のことです。COUNTIFと組み合わせることで、部分一致するデータを簡単にカウントできます。主に使用するワイルドカードは以下の2つです:
- *(アスタリスク): 任意の文字列を意味します。
- ?(クエスチョンマーク): 任意の1文字を意味します。
COUNTIF関数の基本的な使い方
COUNTIFは、指定した範囲で条件に一致するセルの個数をカウントします。基本的な構文は以下の通りです:
=COUNTIF(範囲, 条件)
例えば、範囲A1:A10にデータがあり、セルに「りんご」が含まれる個数をカウントする場合は、次のように入力します:
=COUNTIF(A1:A10, “*りんご*”)
この式では、範囲A1:A10内で「りんご」が含まれるセルの個数をカウントします。
例: 部分一致する件数をカウントする
次に、具体的なデータを使って部分一致のカウント方法を説明します。以下の表では、果物の名前がリストされています。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | りんご | =COUNTIF(A1:A5, “*りんご*”) | |
2 | バナナ | ||
3 | りんごジュース | ||
4 | みかん | ||
5 | さくらんぼ |
手順
- セルB1に、以下のように`COUNTIF`関数を入力します:
- =COUNTIF(A1:A5, “*りんご*”)
- この関数は、A1:A5の範囲内で「りんご」を含むセルをカウントします。
- Enterキーを押すと、B1セルに結果が表示されます。
結果
この式を入力した場合、B1セルには「2」が表示されます。なぜなら、範囲A1:A5内で「りんご」を含むセルは、A1(りんご)とA3(りんごジュース)の2つだからです。
その他のワイルドカードを使った部分一致のカウント
次に、他のワイルドカードを使用した部分一致のカウント方法について解説します。
クエスチョンマーク(?)を使った部分一致
ワイルドカードの「?」は、任意の1文字を意味します。例えば、「りん?」という条件で、1文字だけ異なる「りんご」や「りんか」をカウントすることができます。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | りんご | =COUNTIF(A1:A5, “りん?”) | |
2 | バナナ | ||
3 | りんか | ||
4 | みかん | ||
5 | さくらんぼ |
この式では、範囲A1:A5内で「りんご」と「りんか」の2つが条件に一致します。したがって、結果としてB1セルには「2」が表示されます。
部分一致の〇×判定に使うには
=IF(COUNTIF(A1:A5, “りん?”)>0,”〇”,”×”) のようにすれば判定できます。
指定範囲内に部分一致があれば〇と表示されます。
使用した関数について

