#DATA!の事例と解決策 | エラー処理やデータの正確性 | EXCEL逆引きリファレンス

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#DATA!エラーの事例と解決策

概要

#DATA!エラーは、Excelで関数や数式が無効なデータにアクセスした場合に発生します。特に外部データソースやフィルター、計算式を使用した際に、データの形式が合わないか、無効な内容が含まれている場合にこのエラーが表示されます。このエラーが発生すると、関数の計算が行われず、処理が停止します。

必ずしもこのエラーが発生するわけではありません。

無効なデータ形式

Excelで#DATA!エラーが発生する最も一般的な原因は、関数や計算式が無効なデータ形式にアクセスした場合です。たとえば、数値を期待している関数に文字列が入力されている場合や、日付形式のエラーがよく見られます。

事例: 無効なデータ形式による#DATA!エラー

以下の表は、数値を期待する関数に文字列データが入力された際に発生した#DATA!エラーの一例です。

A B
1 =A2+B2
2 文字列 100

解決策

  1. 数式が参照しているセルのデータ形式を確認し、数値や日付が正しく入力されているか確認する。
  2. データの形式を適切に修正し、文字列が数値の代わりに入力されていないか確認する。

外部データソースからの無効なデータ

外部データソースから取得したデータが正しくない場合にも#DATA!エラーが発生することがあります。特に、インポートしたデータの形式や内容がExcelの期待するものと一致しない場合にこのエラーが表示されます。

事例: 外部データソースによる#DATA!エラー

以下の表は、外部データソースから無効なデータを取得し、それをSUM関数で計算しようとした際に発生した#DATA!エラーの一例です。

A B
1 =SUM(A2:A4)
2 100
3 無効データ
4 50

解決策

  1. 外部データをインポートする際に、データ形式や内容が正しいかを事前に確認する。
  2. 無効なデータを手動で修正するか、必要に応じてフィルターを使用して正しいデータのみを選択する。
  3. Excelが期待するデータ形式(数値や日付など)に一致するようにデータを整形する。

関数でのデータ整合性の問題

Excelで使用している関数がデータの整合性をチェックしていない場合、#DATA!エラーが発生することがあります。特に、IFやLOOKUP関数を使用している際に、結果として返されるデータが期待する形式ではない場合にエラーが発生します。

事例: IF関数での無効なデータによる#DATA!エラー

以下の表は、IF関数を使用してデータを判定した際、無効なデータ形式が条件に含まれており、#DATA!エラーが発生した例です。

A B
1 =IF(A2>10, “OK”, “NG”)
2 文字列

解決策

  1. 関数が期待するデータ形式に一致しているか確認し、条件式が正しいか見直す。
  2. IFやLOOKUP関数などで、条件に無効なデータが含まれていないか確認する。
  3. データを手動で修正するか、データの型を統一する。

まとめ

#DATA!エラーは、無効なデータ形式や外部データソースとの不整合によって発生します。データの形式を統一し、外部データのインポート時にデータ形式を確認することで、このエラーを防ぐことができます。正しいデータを使用することで、関数や計算が正常に動作します。