エラー時に別の値を表示したい
この記事では、Excelで計算や関数使用時にエラーが発生した場合、エラーではなく別の値を表示する方法を解説します。エラーの発生を避け、代わりに意味のある値やメッセージを表示するために、いくつかの関数を使用することができます。
IFERROR関数を使ってエラーを別の値に置き換える
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 数値1 | 数値2 | 結果 | |
2 | 10 | 5 | =IFERROR(A2/B2, “エラー”) | |
3 | 15 | 0 | =IFERROR(A3/B3, “エラー”) | |
4 | 20 | 4 | =IFERROR(A4/B4, “エラー”) |
手順
- C列に、IFERROR関数を使用してエラーを処理する数式を入力します。例えば、C2には次の数式を入力します:
=IFERROR(A2/B2, “エラー”) - この関数により、エラーが発生した場合は「エラー」という文字列が表示され、エラーが発生しない場合は計算結果が表示されます。
IFERROR関数の役割
IFERROR関数は、計算や関数の結果がエラーとなる場合、指定された別の値を表示します。ここでは、エラーが発生した場合に「エラー」というテキストを表示する設定にしています。
結果
例えば、B3に0が入力されているため、C3には「エラー」という結果が表示されます。一方、B2とB4には有効な数値が入力されているため、計算結果がそのまま表示されます。
IFNA関数を使用して#N/Aエラーを処理する
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 数値1 | 数値2 | 結果 | |
2 | 10 | 5 | =IFNA(MATCH(A2,B2:B4,0), “エラー”) | |
3 | 15 | 0 | ||
4 | 20 | 4 |
手順
- C列に、IFNA関数を使用して#N/Aエラーを処理する数式を入力します。例えば、C2には次の数式を入力します:
=IFNA(MATCH(A2,B2:B4,0), “エラー”) - この関数は#N/Aエラーのみを検出し、他のエラーが発生した場合は元のエラーを表示します。
IFNA関数の役割
IFNA関数は、特に#N/Aエラーが発生した場合に代替の値を表示するための関数です。他のエラー(#DIV/0!など)には適用されません。
結果
例えば、#N/Aエラーが発生した場合、指定した値が表示されますが、他のエラーには適用されません。
まとめ
Excelでエラーを処理するためには、IFERROR関数、IFNA関数を使ってエラー時に別の値やメッセージを表示することができます。これにより、データ処理の精度が向上し、ユーザーにとってよりわかりやすい表示が可能となります。