#SPILL!エラーの事例と解決策
概要
#SPILL!エラーは、Excelで動的配列関数を使用する際に、結果の範囲が他のセルによって妨げられている場合に発生します。これは主に、配列が表示される予定のセル範囲内に何かしらのデータや障害物が存在するため、Excelが結果を適切に展開できないときに表示されます。
セルの重複によるエラー
配列関数を使用して結果を複数のセルに展開しようとする際、展開される範囲に他のデータがあると#SPILL!エラーが発生します。例えば、FILTER関数やUNIQUE関数を使用する場合、指定範囲内にすでにデータがあると展開が阻止され、エラーが表示されます。
事例: 配列範囲にデータがある場合の#SPILL!エラー
以下の表は、FILTER関数で動的にデータを抽出しようとした際、展開範囲内に既存のデータがあるために#SPILL!エラーが発生した例です。下記の例では既にB4やA5などにデータがある状態です。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | データ1 | データ2 | |
2 | 50 | 100 | |
3 | 70 | 200 | |
4 | =FILTER(A1:B2, B1:B2>50) | 100 | |
5 | 80 | 200 |
解決策
- 展開範囲に既存のデータが含まれていないか確認します。
- 必要であれば、データを他の場所に移動し、空白の範囲を確保します。
まとめ
#SPILL!エラーは、動的配列が適切に展開できない場合に発生します。展開範囲に他のデータがないか確認し、無効な範囲を指定していないことを確認することで、このエラーを解消できます。また、配列のサイズやシート範囲にも注意を払い、結果がシート内に収まるようにすることが重要です。