複数条件で検索して値を取り出したい
本記事では、EXCELを使用して複数の条件に基づいて値を検索し、取り出す方法を解説します。複数の方法が存在しますので、データの構造に合わせて適切な方法を選択してください。
INDEX & MATCH関数を使用して複数条件で検索
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 社員ID | 名前 | 部門 | 売上 |
2 | 101 | 佐藤 | 営業 | 100 |
3 | 102 | 田中 | 開発 | 200 |
4 | 103 | 鈴木 | 営業 | 150 |
5 |
手順
- セルD5に、部門が「営業」で売上が150以上の社員の名前を検索して表示したい場合、以下の関数を使用します。
- =INDEX(B2:B4, MATCH(1, (C2:C4=”営業”)*(D2:D4>=150), 0))
関数の役割
- INDEX関数は、範囲B2:B4から結果を返します。
- MATCH関数は、複数条件(部門が「営業」かつ売上が150以上)に一致する行を見つけ、その行の名前をINDEX関数に渡します。
結果
鈴木
FILTER関数を使用して複数条件で検索
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 社員ID | 名前 | 部門 | 売上 |
2 | 101 | 佐藤 | 営業 | 100 |
3 | 102 | 田中 | 開発 | 200 |
4 | 103 | 鈴木 | 営業 | 150 |
5 |
手順
- セルB5に、部門が「営業」で売上が150以上の名前と売上をフィルタリングして表示したい場合、セルB5に以下の関数を入力します。
- =FILTER(B2:D4, (C2:C4=”営業”)*(D2:D4>=150))
フィルターの役割
- FILTER関数は、部門が「営業」かつ売上が150の行をフィルタリングして表示します。
結果
鈴木, 150
SUMIFS関数を使用して複数条件で集計
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 社員ID | 名前 | 部門 | 売上 |
2 | 101 | 佐藤 | 営業 | 100 |
3 | 102 | 田中 | 開発 | 200 |
4 | 103 | 鈴木 | 営業 | 150 |
5 |
手順
- セルD5に、部門が「営業」の社員の売上を合計したい場合、以下の関数を使用します。
- =SUMIFS(D2:D4, C2:C4, “営業”)
関数の役割
- SUMIFS関数は、部門が「営業」である行の売上を集計し、合計を返します。
結果
250
まとめ
複数条件でデータを検索するには、INDEX & MATCH、FILTER、SUMIFSなどの関数が利用できます。どの方法を使用するかは、データの形や目的によって異なりますが、適切な関数を選ぶことで効率的にデータを扱うことが可能です。