複数条件でデータを抽出したい
本記事では、Excelで複数の条件を設定してデータを抽出する方法を解説します。特に複雑なデータの整理や集計が必要な場合、複数条件での抽出が役立ちます。ここでは、最も推奨される方法から順に説明します。
フィルター機能を使用してデータを抽出する
Excelの「フィルター機能」を使うことで、特定の条件に一致するデータを簡単に抽出することができます。この方法は、複数の列に異なる条件を設定する場合に便利です。
Excelの例
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 商品名 | 価格 | 在庫 |
2 | 商品A | 1000 | 10 |
3 | 商品B | 2000 | 5 |
4 | 商品C | 1500 | 7 |
5 | 商品D | 1800 | 8 |
手順
- 商品名、価格、在庫のデータが入力されたExcelシートを開きます。
- データ範囲を選択し、「データ」タブから「フィルター」を選択します。
- 商品名のフィルターを開き、特定の商品名を選択します。
- 次に、価格や在庫のフィルターを開き、抽出したい条件を設定します。
- 条件に一致するデータがフィルターで表示されます。
結果表示
例えば、価格が1500円以上で在庫が7個以上の商品をフィルターで抽出すると、以下のような結果が表示されます。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 商品名 | 価格 | 在庫 |
2 | 商品C | 1500 | 7 |
3 | 商品D | 1800 | 8 |
SUMIFS関数を使用して抽出する
フィルター機能の代わりに、SUMIFS関数を使って複数条件に一致するデータを抽出し、集計することもできます。この方法は、条件に一致するデータの合計などを計算したい場合に便利です。
Excelの例
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 商品名 | 価格 | 在庫 | 売上 |
2 | 商品A | 1000 | 10 | 5000 |
3 | 商品B | 2000 | 5 | 10000 |
4 | 商品C | 1500 | 7 | 10500 |
5 | 商品D | 1800 | 8 | 14400 |
手順
- データが入力されたExcelシートで、計算したい条件を指定します。
- 例えば、価格が1500円以上かつ在庫が7個以上の売上合計を計算する場合、次のようなSUMIFS関数を使用します:
=SUMIFS(D2:D5, B2:B5, “>=1500”, C2:C5, “>=7”)
結果表示
この関数を使うと、条件に一致する売上の合計が計算されます。結果は24,900円となります。
まとめ
複数条件でデータを抽出する方法として、フィルター機能を使う方法と、SUMIFS関数を使って条件に一致するデータを集計する方法を紹介しました。それぞれの方法は用途によって使い分けることができます。フィルター機能は視覚的にデータを抽出したい場合に便利で、SUMIFS関数は条件に一致するデータの集計に適しています。
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