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合計して四捨五入したい
この記事では、Excelで「合計して四捨五入したい」という要件を満たす方法を解説します。売上や成績などのデータを集計する際に、数値を合計して四捨五入したい場合に便利です。
ROUND関数を使用して四捨五入し合計を出す
EXCELの例
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 123.456 | 234.567 | 345.678 |
2 | 456.789 | 567.890 | 678.901 |
3 | 789.012 | 890.123 | 901.234 |
4 | =ROUND(SUM(A1:A3), 0) | =ROUND(SUM(B1:B3), 0) | =ROUND(SUM(C1:C3), 0) |
上記の表では、A4, B4, C4でそれぞれの列の合計を四捨五入しています。ROUND
関数を使用して、合計した数値を指定された桁数で四捨五入します。ROUND(SUM(範囲), 0)
のように使うことで、範囲の合計を整数に四捨五入して結果を返します。
結果として、A列の四捨五入された合計は1369、B列は1693、C列は1925となります。
手順
- 合計を表示したいセルを選択します。
=ROUND(SUM(範囲), 0)
と入力し、四捨五入したい範囲を指定します(例:=ROUND(SUM(A1:A3), 0)
)。- Enterキーを押して、四捨五入された合計値が表示されることを確認します。
注意点
- 四捨五入の桁数を変更する場合は、
0
の部分を希望する桁数に変更できます(例:=ROUND(SUM(A1:A3), 2)
は小数点以下2桁で四捨五入)。
ROUNDUP関数・ROUNDDOWN関数を使用して合計を切り上げ・切り捨てする
EXCELの例
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 123.456 | 234.567 | 345.678 |
2 | 456.789 | 567.890 | 678.901 |
3 | 789.012 | 890.123 | 901.234 |
4 | =ROUNDUP(SUM(A1:A3), 0) | =ROUNDDOWN(SUM(B1:B3), 0) |
上記の例では、ROUNDUP
とROUNDDOWN
関数を使って、それぞれ合計値を切り上げたり、切り捨てたりしています。ROUNDUP(SUM(範囲), 0)
は合計を常に切り上げ、ROUNDDOWN(SUM(範囲), 0)
は常に切り捨てを行います。
結果として、A列の切り上げられた合計は1370、B列の切り捨てられた合計は1692です。
手順
- 切り上げ・切り捨てしたいセルを選択します。
=ROUNDUP(SUM(範囲), 0)
または=ROUNDDOWN(SUM(範囲), 0)
と入力し、範囲を指定します。- Enterキーを押して結果を確認します。
注意点
- 四捨五入ではなく、常に切り上げまたは切り捨てを行う点に注意してください。
MROUND関数を使用する方法(おすすめできない)
EXCELの例
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 123.456 | 234.567 | 345.678 |
2 | 456.789 | 567.890 | 678.901 |
3 | 789.012 | 890.123 | 901.234 |
4 | =MROUND(SUM(A1:A3), 10) | =MROUND(SUM(B1:B3), 10) |
MROUND
関数は、指定された倍数に丸めることができます。しかし、四捨五入したい場合には通常ROUND
関数を使用する方が適しています。MROUND(SUM(範囲), 10)
では、10の倍数に丸めます。
結果として、A列の合計は1370、B列の合計は1690となります。
手順
=MROUND(SUM(範囲), 倍数)
と入力し、範囲と丸める倍数を指定します。- Enterキーを押して結果を確認します。
注意点
- 四捨五入ではなく、指定された倍数に丸めるため、目的に合わない可能性があります。
まとめ
- 四捨五入して合計を出したい場合、
ROUND
関数を使うのが最も簡単で推奨されます。 ROUNDUP
とROUNDDOWN
は切り上げや切り捨てに適しています。MROUND
は特定の倍数に丸めるため、通常の四捨五入には適していません。