利息を含めた総支払額を計算したい
この記事では、Excelを使用して「利息を含めた総支払額を計算したい」場合の解決方法を紹介します。これはローンや借入金を返済する際に、利息を含む総支払額を正確に算出するために役立ちます。最新のExcelを使用し、複数の方法を解説しますが、最も推奨される方法から順に紹介します。
PMT関数を使用して利息を含めた総支払額を計算する方法
EXCELの例
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 項目 | 数値 | 説明 |
2 | ローン金額 | 500,000 | 借入金額 |
3 | 年利率 | 5% | ローンに適用される年利率 |
4 | 返済期間(月数) | 36 | 返済期間(36ヶ月 = 3年間) |
5 | 月々の返済額 | =ABS(PMT(B3/12, B4, B2)) | PMT関数で計算される毎月の返済額(絶対値で表示) |
6 | 総支払額 | =B5*B4 | 総支払額(返済額×返済期間) |
7 | 利息総額 | =B6-B2 | 利息部分の総額(総支払額 – ローン金額) |
この表では、借入金額、年利率、返済期間を基に月々の返済額をPMT関数で計算し、利息を含めた総支払額を算出しています。ここでは、返済額を正の値として扱うためにABS
関数を使用しています。
- PMT関数:
=ABS(PMT(年利率 / 12, 返済期間, 借入金額))
– 絶対値を使用して返済額を正の値で表示 - 総支払額:
=月々の返済額 × 返済期間
- 利息総額:
=総支払額 - ローン金額
PMT関数を使って、ローンにかかる利息を含めた支払額を自動的に計算できます。ABSを使わず負の値のままとする場合は、利息総額の式を=B6+B2とします。
手順
- ローン金額(借入金額)、年利率、返済期間を入力します。
- PMT関数を使用して月々の返済額を計算します。
- 月々の返済額に返済期間を掛けて、総支払額を求めます。
- 総支払額からローン金額を引き、利息総額を計算します。
注意点
- 利率の入力に誤りがないように注意してください。特に月利に変換する場合、年利を12で割って使用します。
- PMT関数の計算結果は元利均等返済(毎月の支払額が同じ)を前提としています。
- 返済額はPMT関数で計算されると負の値になるため、
ABS
関数で正の値として表示する必要があります。
手動で計算する方法
PMT関数を使わずに、手動で毎月の返済額や利息を含めた総支払額を計算することも可能です。この方法では、毎月の利息や元金を手動で計算し、それに基づいてスケジュールを作成します。
EXCELの例
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 月 | ローン残高 | 利息 | 返済額 |
2 | 1 | 500,000 | =B2*0.05/12 | =15,011.13 |
3 | 2 | =B2-E2 | =B3*0.05/12 | =15,011.13 |
手動で計算する際は、毎月の利息を=B2*年利/12
で計算し、返済額を固定額とします。次月の残高は前月の残高から元金を引いて計算します。
手順
- 初月のローン残高と利息を計算します。
- 毎月の返済額を設定し、ローン残高から元金部分を減少させていきます。
- 最終的に利息を含めた総支払額を集計します。
注意点
- 手動で計算する場合、誤差やミスが発生しやすいため、細かい計算に注意が必要です。
- PMT関数を使った方法の方が、計算ミスが少なく正確に結果を得られます。
まとめ
- PMT関数を使用することで、利息を含めた総支払額を簡単に計算できます。
- 手動での計算も可能ですが、PMT関数を使用する方が正確で効率的です。
- 関数や手動の計算において、金利や返済期間の設定に誤りがないよう注意しましょう。