商品の利益率を算出したい
この記事では、Excelで「特定の商品の利益率を算出したい」という場合に役立つ方法を解説します。利益率は、売上高から原価を引いた利益を売上高で割り、その結果をパーセンテージで表したものです。利益率を計算することで、商品の収益性を簡単に把握できます。
基本的な利益率の計算方法(推奨される方法)
EXCELの例
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 商品名 | 売上高 | 原価 | 利益 | 利益率 (%) |
2 | 商品A | 1,000 | 700 | =B2 – C2 | =D2 / B2 * 100 |
3 | 商品B | 2,000 | 1,500 | =B3 – C3 | =D3 / B3 * 100 |
4 | 商品C | 3,000 | 2,400 | =B4 – C4 | =D4 / B4 * 100 |
上記の例では、商品A、B、Cの売上高(B列、赤色)と原価(C列、青色)を使い、それぞれの利益(D列、緑色)を算出し、利益を売上高で割って利益率(E列)を計算しています。利益率は「(利益 ÷ 売上高) × 100」で計算され、パーセンテージとして表示されます。
結果として、商品Aの利益率は30%、商品Bは25%、商品Cは20%です。
手順
- 利益を算出したいセル(例: D2)に
=B2-C2
と入力し、売上高(赤色のB2)から原価(青色のC2)を引いて利益を計算します。 - Enterキーを押して利益が表示されます。
- 利益率を計算したいセル(例: E2)に
=D2/B2*100
と入力します。 - Enterキーを押して利益率が表示されます。
注意点
- 売上高が0の場合、利益率の計算でエラーが発生するため、その場合には別途対処が必要です。
- 利益率はパーセンテージ形式で表示するため、セルの書式設定でパーセンテージ表示を指定すると見やすくなります。
IF関数を使って売上が0の場合のエラーを回避する方法
EXCELの例
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 商品名 | 売上高 | 原価 | 利益 | 利益率 (%) |
2 | 商品A | 0 | 700 | =B2 – C2 | =IF(B2=0, 0, D2/B2*100) |
3 | 商品B | 2,000 | 1,500 | =B3 – C3 | =IF(B3=0, 0, D3/B3*100) |
4 | 商品C | 3,000 | 2,400 | =B4 – C4 | =IF(B4=0, 0, D4/B4*100) |
売上高が0の場合には利益率の計算でエラーが発生することがあります。IF
関数を使用することで、売上高が0の場合には利益率を「0」と表示させることで、エラーを回避できます。
商品Aの売上が0であるため、利益率は自動的に0%と表示されます。他の商品については、通常通り利益率が計算されます。
手順
- 利益を計算するセル(例: D2)に
=B2-C2
と入力します。 - Enterキーを押して利益を表示します。
- 利益率を表示するセル(例: E2)に
=IF(B2=0, 0, D2/B2*100)
と入力します。 - Enterキーを押して、売上が0の場合に利益率が0%として表示されることを確認します。
注意点
- 売上が0の場合にはエラーを防ぐために
IF
関数を使用して条件付き計算を行います。 - この方法を用いることで、エラー表示が発生することなく計算を行うことができます。
複数商品の平均利益率を求める方法
EXCELの例(複数商品の利益率の平均を算出)
A | B | C | D | E | F | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 商品名 | 売上高 | 原価 | 利益 | 利益率 (%) | 平均利益率 (%) |
2 | 商品A | 1,000 | 700 | =B2 – C2 | =D2/B2*100 | =AVERAGE(E2:E4) |
3 | 商品B | 2,000 | 1,500 | =B3 – C3 | =D3/B3*100 | |
4 | 商品C | 3,000 | 2,400 | =B4 – C4 | =D4/B4*100 |
AVERAGE
関数を使用することで、複数商品の利益率の平均を簡単に求めることができます。上記の例では、E列に計算された各商品の利益率の平均がF2に表示されます。
結果として、商品の平均利益率は25%です。
手順
- 各商品の利益率を計算します(例: E2:E4)。
- 平均利益率を表示したいセル(例: F2)に
=AVERAGE(E2:E4)
と入力します。 - Enterキーを押して、複数商品の平均利益率が表示されることを確認します。
注意点
- 複数商品に対して利益率を計算する場合、
AVERAGE
関数を使用すると簡単に平均値を求めることができます。
まとめ
- 利益率の基本計算は、利益を売上高で割ることで求めます。
- 売上が0の場合には
IF
関数を使用してエラーを回避することができます。 - 複数商品の利益率の平均を求める場合には
AVERAGE
関数を使用して効率的に算出できます。