税額を自動で計算したい
この記事では、Excelで「税額を自動で計算したい」という場合の解決策を解説します。税額の計算は商品やサービスの価格に消費税を加える際や、所得税や法人税を計算する場合などに必要です。消費税率(2024年時点で10%)に基づいています。
基本的な消費税計算方法
EXCELの例
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 商品名 | 価格(税抜) | 税額 | 税込価格 |
2 | 商品A | 1,000 | =B2*0.1 | =B2+C2 |
3 | 商品B | 5,000 | =B3*0.1 | =B3+C3 |
4 | 商品C | 3,500 | =B4*0.1 | =B4+C4 |
上記の例では、商品の税抜価格(B列)に対して日本の消費税率(10%)を適用して税額(C列)を計算しています。さらに、税込価格(D列)は税抜価格と税額の合計で計算されます。
結果として、商品Aの税込価格は1,100円、商品Bは5,500円、商品Cは3,850円となります。
手順
- 税額を計算したいセル(例: C2)を選択します。
=B2*0.1
と入力し、税抜価格に税率(10%)を掛け算して税額を求めます。- Enterキーを押して税額が表示されます。
- 税込価格を表示するために、
=B2+C2
と入力し、税抜価格と税額を合計します。
注意点
- 税率は日本の消費税(10%)を使用していますが、異なる税率を使用する場合は適宜修正してください(例: 軽減税率の8%)。
税率が変わる場合の対応方法
EXCELの例(税率を変更可能にする方法)
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 商品名 | 価格(税抜) | 税率 | 税額 | 税込価格 |
2 | 商品A | 1,000 | 10% | =B2*C2 | =B2+D2 |
3 | 商品B | 5,000 | 10% | =B3*C3 | =B3+D3 |
4 | 商品C | 3,500 | 8% | =B4*C4 | =B4+D4 |
上記の表では、税率(C列)をセルで指定しています。これにより、税率が異なる場合や将来の税率変更に簡単に対応できます。たとえば、商品Cには軽減税率8%が適用され、他の項目には10%が適用されています。
商品Aは1,100円、商品Bは5,500円、商品Cは3,780円(税込)です。
手順
- 税率を設定したセル(例: C2)に税率を入力します(例: 10%)。
- 税額を計算するセル(例: D2)に
=B2*C2
と入力します。 - Enterキーを押して税額を確認します。
- 税込価格を表示するため、
=B2+D2
と入力し、税抜価格と税額を合計します。
注意点
- 税率が変更される場合、セルに直接税率を入力できることで柔軟に対応できます。
SUM関数を使って複数商品の合計金額を求める方法
EXCELの例
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 商品名 | 価格(税抜) | 税額 | 税込価格 |
2 | 商品A | 1,000 | 100 | 1,100 |
3 | 商品B | 5,000 | 500 | 5,500 |
4 | 商品C | 3,500 | 350 | 3,850 |
5 | 合計 | =SUM(B2:B4) | =SUM(C2:C4) | =SUM(D2:D4) |
上記の表では、SUM
関数を使用して複数商品の税抜価格(B列)、税額(C列)、税込価格(D列)の合計を求めています。これにより、商品の合計金額を簡単に確認できます。
結果として、商品の税抜価格の合計は9,500円、税額の合計は950円、税込価格の合計は10,450円です。
手順
- 複数商品の合計金額を表示したいセル(例: B5)を選択します。
=SUM(合計したい範囲)
と入力し、合計する範囲を指定します(例:=SUM(B2:B4)
)。- Enterキーを押して、税抜価格、税額、税込価格の合計を確認します。
注意点
- SUM関数を使用することで、複数の商品の合計金額を一度に計算できます。
まとめ
- 税額を自動で計算したい場合、価格に税率を掛けて算出するシンプルな方法が最も推奨されます。
- 税率が変更される場合や異なる税率が適用される場合には、セルに税率を設定する方法が便利です。
- 複数商品の合計金額を簡単に計算するには、
SUM
関数を使用すると効率的です。
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