COUNTIF関数で条件に合うデータ数をカウント 複数条件と「含む」や「又は」についても解説

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COUNTIF関数について

COUNTIFの概要

条件に合うデータの数をカウントするExcel関数/統計

=COUNTIF( 範囲 , 条件 )

概要 条件に合うデータ数を求める

  • 条件は 数値、式などを入力するか、そのセルを指定する
  • 複数の条件についてはCOUNTIFSを用いるが、1つの条件でも使用できる。
  • 文字を指定してもよいが、その際は”文字”とすること
  • “”としてと空白セルをカウントすることもできるが、COUNTBLANKを使用したほうがよい

COUNTIFはどのような時に使用するか

  • 特定の年度以降の商品の個数を求めたい
  • 特定の番号が付された商品の個数を求めたい
  • 特定の商品名の個数を求めたい

COUNTIFの使い方

  A B C D E
1          
2 1 4 7    
3 2 1 8 2

=COUNTIF( A2:C4 , 1  )

※1のセルが合計2つある

 
4 3 6 9    
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COUNTIFの値が2以上であるとすると、重複データが存在していることが分かる。
 
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複数条件のCOUNTIFSとCOUNTIFの違い

  • 複数の条件を指定するにはCOUNTIFSを用います。
    COUNTIF

    条件は1つ

    COUNTIF( 範囲 , 条件 )

    COUNTIFS

    条件は複数

    COUNTIFS( 範囲1 , 条件1 , 範囲2, 条件2,,, )

  • COUNTIFSは対応する範囲について全てを満たしている結果が表示されます。Excelにおける複数条件はCOUNTIFSに限らずすべて、「かつ」が条件となります。
  • 例えば、同じ列について「1かつ2」という条件は論理的にあり得ませんのでCOUNTIFS(A列,1,A列,2)は存在せず0となります。C「または」として利用したいときはCOUNTIF(A列,1)+COUNTIF(A列,2)と各々を合算します。
  • ただし、条件式を”>=300″などの範囲としているときは、「かつ」を満たすこともあり得ます。
  A B C D E
1 400 200
2 300 200 ←左下の②式
3 400 200
4 300 300 6

=COUNTIF(B1:C4 , 300 )+COUNTIF(B1:C4 , 200 )

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①COUNTIFS(B1:C4,300,B1:C4,200)では、0となります。

②COUNTIFS(B1:B4,300,C1:C4,200)では、1です。300であり、200である行は2行目のみだからです。

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COUNTIFで以外をカウントする

  • 演算子<>を用いて以外をカウントすることができます。以下は東京以外の数をカウントしています。
  A B C D E
1 東京 東京
2 神奈川 埼玉
3 東京 千葉
4 東京 東京 3

=COUNTIF(B1:C4 , “<>東京” )

5

=COUNTIFS(B1:C4 , “<>東京”, B1:C4 , “<>神奈川”)とすると、東京でも神奈川でもない数がカウントされます。

 
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COUNTIFで文字が含まれている数をワイルドカードで「含まれるカウント」

  • 一致ではなく、特定の文字が含まれている数をカウントするにはワイルドカードを用います。
  • *文字* とすることで、文字が含まれるセルをカウントします。*文字であれば末尾が文字、文字*で先頭が文字です。*県ではC2はカウントされません。
  • *は文字数無関係ですが、?を使うと?を1文字とするワイルドカードになります。??とすれば、②文字です。
  A B C D E
1 神奈川県 京都府
2 東京都 静岡県です。
3 千葉県 北海道
4 大阪府 山梨県 4

=COUNTIF(B1:C4 , “*”&D3&”*” )

*県* として県をカウントしています。

=COUNTIF(B1:C4 , “??”&D3&”*” )とすると、神奈川県がカウントされず、3となります

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COUNTIFでAND、ORの条件でカウントする

  • AND、「かつ」のカウントをする際は、COUNTIFSを用いるか、以下の方法を用います。
  • OR、「または」のカウントをする際は、セルごとにCOUNTIF+COUNTIFとし、その数が2以上となったセルをカウントする方法などがあります。

以下はAND、ORカウント、都、又は、区である数をカウントします。

  A B C D E
1 東京都町田市 1
2 東京都世田谷区 2
3 小田原市 0
4 東京都台東区 2 4

=COUNTIF(B1:B6 , “>=1” )

都、又は区が含まれるセルは合計4つ

=COUNTIF(B1:B6 , “=2” )

都であり、かつ、区であるセルは合計2つ

5 千葉市美浜区 1  
6 福島市 0
7

B列は、=COUNTIF(A1,”*都*”)+COUNTIF(A1,”*区*”)

セルのカウントであるから、東京都東京都というセルがあったとしても、1としてカウントされます

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COUNTIFに関する参考解説

Excelの関数を検索する

分類関数説明
日付DATE年月日から日付を求める
日付DATEDIF開始日から終了日までの期間を求める
日付DAY日付から日を抽出する
日付EDATE指定月後の月日を求める
日付EOMONTH指定月後の月末を求める
日付EOMONTH+1指定月後の月初めを求める
日付HOUR時刻から時間を取り出す
日付MINUTE時刻から分を取り出す
日付MONTH日付から付きを抽出する
日付NETWORKDAYS営業日数を求める(土日休日型)
日付NETWORKDAYS.INTL営業日数を求める(定休日と休業日指定型)
日付NOW今日の日付と時刻を求める
日付SECOND時刻から秒を取り出す
日付TIME時間を指定して時刻データを作成する
日付TODAY今日の日付を求める
日付WEEKNUM1月1日から何週目かを求める
日付WEEKDAY年月日から曜日番号を求める
日付WORKDAY営業日について指定した日数後の年月日を求める
日付WORKDAY.INTL営業日について指定した日数後の年月日を求める(定休日と休業日指定型)
日付YEAR日付から年を抽出する
文字操作&文字列を結合する
文字操作ASC全角文字を半角文字に置き換える
文字操作CHAR/CLEAN改行を削除する
文字操作CONCAT文字を範囲指定で結合する
文字操作CONCATENATE文字列を結合する
文字操作COLUMN列番号を取得する
文字操作DELTA数値が等しいかを判定する
文字操作EXACT文字列が等しいかを判定する
文字操作FIND(B)セル内の指定した文字の位置を求める
文字操作ISODD指定した数値が奇数か偶数かを判定する
文字操作JIS半角文字を全角文字に置き換える
文字操作LEFT(B)指定した文字数分の文字を先頭から取り出す
文字操作LEN(B)文字数をカウントする
文字操作LOWER文字列を小文字にする
文字操作MID(B)指定した文字以降の文字を取り出す
文字操作NUMBERSTRING漢数字に変換する
文字操作PHONETICフリガナを取り出す
文字操作PROPER文字列の先頭を大文字にする
文字操作REPLACE(B)指定した位置にある文字を置き換える
文字操作REPT指定回数分の文字列を表示
文字操作RIGHT(B)指定した文字数分の文字を末尾から取り出す
文字操作ROW行番号を取得する
文字操作SUBSTITUTE指定した文字列を置き換える
文字操作SEARCH(B)セル内の指定した文字の位置を求める
文字操作TEXT日付などの数値(シリアル値)を文字形式に変換、抽出する
文字操作TEXTJOIN文字列を結合する
文字操作TRIM余分な空白を削除する
文字操作UPPER文字列を大文字にする
文字操作VALUE文字列を数値(シリアル値など)に変換する
論理論理式TRUEとFALSE
論理ANDすべての条件を満たす論理式
論理IF論理式の結果によって表示を切り替える
論理IFS複数の論理式の結果によって表示を切り替える
論理ORいずれかの条件を満たす論理式
論理SWITCH論理式の結果によって表示を切り替える
数学AGGREGATE指定した19の集計方法で集計値を求める
数学CEILING基準値の単位で切り上げる
数学FLOOR基準値の単位で切り下げる
数学INT小数点以下を切り捨てる
数学ISEVEN偶数柿数かを判定する
数学MOD割り算の余りを求める
数学MROUND基準値の単位で四捨五入する
数学POWERべき乗を求める
数学PRODUCT掛け算を求める
数学QUOTIENT割り算の商を求める
数学RAND乱数を発生させる
数学ROUND指定した桁で四捨五入する
数学ROUNDDOWN指定した桁で切り捨てる
数学ROUNDUP指定した桁で切り上げる
数学SUBTOTAL指定した11の集計方法で集計値を求める
数学SUM数値の合計を求める
数学SUMIF特定の条件を満たすセルの合計値を求める
数学SUMIFS複数の条件を満たすセルの合計値を求める
数学SUMPRODUCT条件付きセルの乗算数の合計を求める
数学SUMPRODUCTセルの乗算数の合計を求める
数学TRUNC指定した桁数を切り捨てる
数学TRUNC小数点以下を切り捨てる
検索CHOOSEインデックス数値に対応する値を表示する
検索FILTER条件に一致する行のデータを求める
検索INDEX範囲内の指定したデータを取り出す
検索INDEX指定した行位置に対応する列データを取り出す
検索INDEX指定した列位置に対応する行データを取り出す
検索LOOKUP検索値に一致するデータを検索する
検索MATCH値に一致する行位置を求める
検索MATCH値に一致する列位置を求める
検索UNIQUE重複するデータをまとめる
検索VLOOKUP検索値に一致するデータを検索する
検索VLOOKUP検索値に対応するデータ(範囲型)を求める
統計AVERAGE平均値を求める
統計AVERAGEA平均値を求める
統計AVERAGEIF条件に合う数値の平均値を求める
統計AVERAGEIFS複数の条件に合う数値の平均値を求める
統計COUNT指定したデータの個数を求める
統計COUNTA指定したデータの個数を求める
統計COUNTBLANK空白セルの個数を求める
統計COUNTIF条件に合うデータ数を求める
統計COUNTIFS複数の条件に合うデータ数を求める
統計FREQUENCYデータの度数を求める
統計LARGE大きいほうからの順位の数値を求める
統計MAXデータの最大値を求める
統計MAXAデータの最大値を求める
統計MAXIFS複数条件を満たす最大値を求める
統計MEDIAN中央値を求める
統計MINデータの最大値を求める
統計MINAデータの最大値を求める
統計MINIFS複数条件を満たす最小値を求める
統計MODE.MULTデータの最頻値を求める(こちらを推奨)
統計MODE.SNGLデータの最頻値を求める(MODE.MULT推奨)
統計PERCENTILE.EXC百分位数(パーセント)を求める
統計PERCENTILE.INC百分位数(パーセント)を求める
統計PERCENTRANK.EXCデータの位置を百分率で求める
統計PERCENTRANK.INCデータの位置を百分率で求める
統計QUARTILE.EXC四分位数を求める
統計QUARTILE.INC四分位数を求める
統計RANK.EQデータの順位を求める
統計SMALL小さいほうからの順位の数値を求める
統計STDEV.P標準偏差(母集団型)を求める
統計STDEV.S標準偏差(標本型)を求める
統計STDEVA標準偏差(標本型で論理等含む)を求める
統計STDEVPA標準偏差(母集団型で論理等含む)を求める
統計VAR.Pデータの分散(標本分散)を求める
統計VAR.Sデータの分散(不偏分散)を求める
統計VARAデータの分散(不偏分散)を求める
統計VARPAデータの分散(標本分散)を求める