IF関数で項目が範囲内に存在すれば○、なければ×と表示したい | EXCELトピックス

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このページではセルの範囲としての範囲内数値の範囲としての範囲内2つの範囲内について解説しています。

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IF関数で項目が範囲内に存在すれば「○」、なければ「×」と表示したい

この記事では、ExcelのIF関数を使用して、指定した項目が範囲内(ここではB列)に存在すれば「○」、存在しなければ「×」を表示する方法について解説します。これにより、リスト内で特定の項目が存在するかどうかを簡単に確認できます。

セルの範囲としての範囲内」の解説です。

解決策1: IF関数とMATCH関数を使用した確認方法

IF関数を使用して、特定の範囲内に項目が存在するかどうかを調べ、その結果に応じて「○」や「×」を表示することができます。以下の例では、A列にある項目がB列に存在するかを調べます。

以下の表を例に、A列の項目がB列の範囲内に存在するかを確認し、C列に「○」または「×」を表示します。

A B C
1 項目 リスト 結果
2 リンゴ リンゴ =IF(ISNA(MATCH(A2, B:B, 0)), "×", "○")
3 オレンジ バナナ =IF(ISNA(MATCH(A3, B:B, 0)), "×", "○")

※B:BはB列全てを対象とする書き方です。項目であるB1を加えたくなければB$2:B$999などとするとよいでしょう。

手順(解決策1)

  1. セルC2に次の数式を入力します:
  2. =IF(ISNA(MATCH(A2, B:B, 0)), "×", "○")
  3. この数式では、A2の値(検索項目)がB列に存在するかを「MATCH関数」で調べています。
  4. もしB列に存在しない場合、MATCH関数はエラー「#N/A」を返し、その結果を「ISNA関数」が確認して「×」を表示します。
  5. 存在する場合、「○」が表示されます。

※B4がオレンジであれば、C3は〇となります。B列全てを指定したくない(B1を除外したい)ときは、$B2:$B3などとします。

解決策2: COUNTIF関数を使用する方法

別の方法として、COUNTIF関数を使用して、指定した項目が範囲内にいくつ存在するかを数える方法もあります。この方法では、COUNTIF関数が項目の数を返し、その数が0であれば「×」、それ以外なら「○」を表示させます。

A B C
1 項目 リスト 結果
2 リンゴ リンゴ =IF(COUNTIF(B:B, A2) > 0, "○", "×")
3 オレンジ バナナ =IF(COUNTIF(B:B, A3) > 0, "○", "×")

手順(解決策2)

  1. セルC2に次の数式を入力します:
  2. =IF(COUNTIF(B:B, A2) > 0, "○", "×")
  3. COUNTIF関数は、A2の項目(「リンゴ」)がB列にいくつ存在するかを数えます。
  4. もしB列に1つ以上の「リンゴ」があれば、COUNTIF関数はその数を返し、「○」が表示されます。
  5. もし項目がB列に存在しなければ、COUNTIF関数は0を返し、「×」が表示されます。

セルの数値が「〜以上~未満」であれば○、なければ×と表示する方法

範囲を数値範囲内と考えた場合、つまり「〜以上~未満」とした場合の解決策について解説します。

IF関数を使用します。ここでは、例えば数値が「15以上25未満」であれば「○」、それ以外の場合は「×」したい場合です。

数値の範囲としての範囲内」の解説です。

IF関数を使った条件設定

IF関数では、条件を「AND関数」と組み合わせることで複数条件を指定することができます。複数条件を使用する場合、AND関数内でそれぞれの条件を設定し、その結果に基づいてIF関数が値を表示します。

例: 15以上25未満であれば○、それ以外は×と表示する

以下の表で、各セルの値が条件を満たしているかどうかを確認し、IF関数で○または×を表示させる例を示します。

A B C
1 10 =IF(AND(A1>=15, A1<25), "○", "×")
2 20 =IF(AND(A2>=15, A2<25), "○", "×")
3 30 =IF(AND(A3>=15, A3<25), "○", "×")

手順

  1. セルA1に数値を入力します(例:10、20、30)。
  2. セルB1に次の数式を入力します:=IF(AND(A1>=15, A1<25), "○", "×")
  3. Enterキーを押すと、A1の値が条件を満たしているかに応じて「○」または「×」が表示されます。
  4. 同様にB2、B3にも数式を適用し、条件に応じた結果が表示されます。

結果

セルA1が10の場合、条件を満たしていないためセルB1には「×」が表示されます。セルA2が20の場合は条件を満たしているためセルB2に「○」が表示され、セルA3が30の場合は条件外のためセルB3に「×」が表示されます。

使用した関数について

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