異なるシートやブックからデータを参照したい
この記事では、Excelで異なるシートやブックからデータを参照する方法について解説します。複数の方法を紹介するので、目的に応じてご活用ください。
異なるシートからデータを参照する
異なるシートからデータを参照する場合、直接セル参照を使用して簡単にデータを取得できます。
以下がSheet2となります。
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 商品 | 価格 | 数量 | |
2 | リンゴ | 100 | 5 | |
3 | バナナ | 150 | 8 |
手順
- Sheet2のデータを取得したいセルに、次のように「!」を使って参照式を入力します。
- =Sheet2!B2
- 参照先シート「Sheet2」からセルB2のデータを取得します。
- Enterキーを押してデータを取得します。
関数の役割
この関数(正確には関数ではない)は、異なるシート「Sheet2」からB2セルの値を参照します。
結果
=Sheet2!B2 という式により、対象のデータ、100が表示されます。
異なるブックからデータを参照する
異なるExcelファイル(ブック)からデータを参照することも可能です。この場合、ファイル名を指定して参照します。
以下が「他のブック名.xlsx」となります。
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 商品 | 価格 | 数量 | |
2 | リンゴ | 100 | 5 | |
3 | バナナ | 150 | 8 |
手順
- 参照元のExcelファイルを開きます。
- 次に、別のブックのセルに次の式を入力します。
- =[他のブック名.xlsx]Sheet1!B2
- 別のブック「他のブック名.xlsx」の「Sheet1」のセルB2のデータを参照します。
- Enterキーを押してデータを取得します。
※参照先のブックをEXCELで開いていない場合、フルパス('C:\フォルダパス\[他のブック名.xlsx]Sheet1'!B2のように)が自動的に含まれる場合があります。
関数の役割
この式は、指定されたExcelファイル(他のブック名.xlsx)のシート「Sheet1」からセルB2の値を取得します。
結果
=[他のブック名.xlsx]Sheet1!B2 により、対象のデータが表示されます。
INDIRECT関数を使用して動的に参照
INDIRECT関数を使用すると、シート名やセル参照を動的に変更(シート名をA2で指定できるということ)でき、データ参照を柔軟に管理できます。
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | シート名 | 商品 | 価格 | |
2 | Sheet2 | リンゴ | 100 |
手順
- 参照先のシート名をセルA2に入力します。
- 次に、データを取得したいセルに次の式を入力します。
- =INDIRECT(A2 & "!B2")
- セルA2に入力されたシート名を基に、そのシートのB2セルの値を取得します。
- Enterキーを押してデータを取得します。
関数の役割
INDIRECT関数は、指定されたセルの値に基づいてシート名やセル参照を動的に設定します。
結果
=INDIRECT(A2 & "!B2") により、対象のシートのデータが表示されます。
まとめ
Excelで異なるシートやブックからデータを参照する方法は、セル参照、ファイル参照、INDIRECT関数など、複数の方法があります。これらの方法を活用し、柔軟にデータを取得することが可能です。特に、INDIRECT関数は動的なデータ参照に役立ちます。