世界の名作50選 | フラニーとズーイ | ライ麦畑でつかまえて |
青春文学といえば、サリンジャー。悩める若者の自意識を救う。
フラニーとズーイについて
- 1955年に発表した『フラニー』と、1957年に発表した『ゾーイー』の2つの短編小説を1つにまとめたものであり、サリンジャーの代表作の1つ。
- グラース家の末っ子である女子大生のフラニーと、その兄で俳優のゾーイーをめぐる、1955年11月のある週末から月曜日にかけての物語。
- サリンジャーが書いた長大なサーガの一部であることが明かされ、グラース家の7人兄妹が異常早熟の天才として描かれていることや、フラニーとゾーイーが幼い頃から宗教哲学や東洋思想を学んでいたことなどが描かれている。
- 宗教や東洋思想に対するサリンジャー独自の解釈や、理想と現実社会との折り合いの付け方、自意識との向き合い方などの普遍的なテーマを扱っている。
アメリカ東部の名門大学に通うグラス家の美しい末娘フラニーと俳優で五歳年上の兄ズーイ。物語は登場人物たちの都会的な会話に溢れ、深い隠喩に満ちている。エゴだらけの世界に欺瞞を覚え、小さな宗教書に魂の救済を求めるフラニー。ズーイは才気とユーモアに富む渾身の言葉で自分の殻に閉じこもる妹を救い出す。ナイーヴで優しい魂を持ったサリンジャー文学の傑作。 – 新潮文庫
登場人物
名 | 関係 |
フラニー | グラース家の末っ子 |
ズーイ | グラース家の下から2番目の男 |
レーン | フラニーのボーイフレンド |
シーモア | グラース家の長男 |
バディ | グラース家の次男 |
印刷用しおり
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各翻訳書
特にこだわりがなければ、新潮文庫の村上春樹版が良いと思います。野崎孝版も素晴らしいですが、現状、古本屋でしか手に入れることができません。
青空文庫
なし(著作権保護期間中)