- PC・Web・生成AI新着6選【2026年10月2日】
- 1. Google「Gemini 4 Argon」発表 最大100万出力トークン、長時間の複雑な業務を重視
- 2. Gemini「Skills」提供開始 繰り返し使う指示を保存して「/」だけで呼び出し可能に
- 3. GitHub CopilotがWindows・macOSのデスクトップアプリを直接操作可能に
- 4. VS CodeのCopilot、定期作業を自動実行可能に Codexの作業をChatGPTから引き継ぐ機能も
- 5. GitHubの新ダッシュボードが全ユーザーの標準に AIエージェントの作業状況も一覧表示
- 6. GitHub Actions、ログだけでなくWorkflow RunやCheckも保持期間経過後に自動削除
PC・Web・生成AI新着6選【2026年10月2日】
直近24時間を中心に公開された情報から、PC・Web・生成AI分野で重要性・実用性・新規性の高い話題を6件選びました。
1. Google「Gemini 4 Argon」発表 最大100万出力トークン、長時間の複雑な業務を重視
Googleは、Gemini 4世代の新しい最上位モデル「Gemini 4 Argon」を発表しました。
Argonは、短い質問への回答よりも、ソフトウェア開発、法務・金融などの専門業務、サイバーセキュリティといった長時間・多段階の仕事を継続して処理することを重視したモデルです。
特に大きな変更が出力可能量です。Googleは従来64Kだった出力トークン上限を大幅に拡大し、最大100万出力トークンまで処理できるとしています。長いコンテキストを読み込めるだけでなく、一度の処理で非常に長い推論・作業を継続できることが特徴です。
Google社内ではすでにArgonエージェントを実務へ投入しています。例えば大規模なC/C++コードベースからRustへの移行に利用しており、Fuchsia OSのZirconカーネルでは80万行以上の規模まで対象を広げています。
また、Googleのデータセンター全体のプロファイリング情報をArgonエージェントが解析し、メモリ最適化を自律的に発見・適用した結果、すでに300TiB以上のメモリを削減したとしています。
一方、今回のArgonは一般ユーザーへ即時全面公開されるモデルではありません。まずFairwind Programを通じて信頼できるサイバー防御担当者などへ提供し、安全性の検証を続けたうえで、有料API利用者やGoogle AI Ultra加入者などへ順次拡大する予定です。
APIの導入価格は100万入力トークン2ドル、100万出力トークン10ドルで、キャッシュ済み入力は入力料金から95%割引されます。導入期間終了後は入力4ドル、出力20ドルになる予定です。
公表:2026年9月30日

2. Gemini「Skills」提供開始 繰り返し使う指示を保存して「/」だけで呼び出し可能に
GoogleはGeminiへ「Skills」を導入しました。
Skillsは、毎回同じプロンプトを書く必要がある作業について、指示内容をあらかじめ保存して再利用する機能です。
例えば「この形式でWordPress記事を作成する」「文章をこの文体へ修正する」「プレゼンテーションの構成案と想定質問を作る」といった定型的な指示をSkillとして登録できます。
登録したSkillは、Geminiの入力欄で「/」に続けてSkill名を入力するだけで呼び出せます。
さらに複数のSkillsを同時に組み合わせることもできます。例えば「自分の文章スタイル」と「会社のブランドガイドライン」という二つのSkillを組み合わせ、両方の条件を満たした文章を作成するといった利用が可能です。
Skillsにはテキストファイル、PDF、画像などの参照ファイルも登録できます。
重要なのは、Skillsが単なる新機能ではなく、これまでGeminiで提供されてきた「Gems」を置き換える機能であることです。
Googleは個人アカウントについて2026年11月からGemsのサポートを終了する予定です。Workspace Business・Enterprise・Nonprofitでは2027年3月、Educationでは2027年6月に終了します。既存のGemsについては原則としてSkillsへ自動移行されます。
SkillsはGoogle AI各プランで世界的に展開が始まっており、Google WorkspaceのBusiness、Enterprise、Nonprofit、Educationにも今後数週間で提供されます。
生成AIを日常業務で利用する場合、毎回長い指示文を貼り付けるのではなく、業務ごとの指示を再利用可能な部品として保存する方式へ移行する重要な変更です。
公表:2026年9月30日

3. GitHub CopilotがWindows・macOSのデスクトップアプリを直接操作可能に
GitHubは10月1日、GitHub Copilotへ「Computer Use」を追加し、パブリックプレビューとして提供を開始しました。
対象はGitHub Copilot CLIとGitHub Copilotアプリで、WindowsとmacOSのデスクトップアプリをCopilotが直接操作できるようになります。
Copilotは画面上の情報を読み取り、ボタンのクリック、文字入力・編集、キー操作、スクロール、ドラッグ、アプリ間の移動などを行えます。
これまでAIエージェントが外部ソフトウェアを操作する場合、API、CLI、MCPなどが用意されていることが重要でした。Computer Useでは、人間がマウスとキーボードで操作しているGUIそのものを利用できるため、APIを持たない古い業務ソフトやデスクトップアプリもAIによる自動化対象にできます。
例えば、ブラウザの通知を確認して要約する、プレゼンテーションアプリの内容を更新する、あるデスクトップソフトから別のソフトへ情報を移す、といった作業が想定されています。
Copilotが勝手にアプリを操作するわけではなく、最初に操作権限を求めます。利用者は許可したアプリを確認したり、許可を取り消したりできます。組織管理者が機能そのものを無効化することも可能です。
GitHub Copilotが「コードを書くAI」から、PC上のソフトウェアそのものを操作する汎用的な業務エージェントへ範囲を広げる重要な変更です。
公表:2026年10月1日

4. VS CodeのCopilot、定期作業を自動実行可能に Codexの作業をChatGPTから引き継ぐ機能も
GitHubは、9月中にVS Codeへ追加したGitHub Copilot関連機能をまとめて公開しました。
特に実用性が高いのがAutomationsです。AIエージェントへ任せる作業を、1時間ごと、毎日、毎週などのスケジュールで自動実行できます。テンプレートを利用することも、自分でプロンプトを設定することもできます。
またAgent Mergeでは、AIエージェントがPull Requestのレビュー指摘、失敗したチェック、マージ競合、ワークフローの再実行などを処理し、マージ可能な状態まで作業を継続できます。
Copilotだけではなく、ClaudeやCodexによるAgent SessionからPull Requestを直接作成することもできます。
OpenAIとの連携では、ChatGPTアプリで行っていたCodexの会話をVS Codeでそのまま引き継げるようになっています。ファイルやコンテキストをコピーして最初から説明し直す必要がありません。
Dev Containersにも対応し、プロジェクトで設定されたツールや依存関係を含む隔離環境の中でAIエージェントを動作させることができます。
VS Codeが単なるコードエディターから、複数のAIエージェントへ仕事を割り振り、進行中の作業を管理するエージェント管理環境へ変化していることが分かる更新です。
公表:2026年10月1日

5. GitHubの新ダッシュボードが全ユーザーの標準に AIエージェントの作業状況も一覧表示
GitHubは、これまでFeature Previewとして提供してきた新しいDashboardを全ユーザーの標準画面に変更しました。
新Dashboardでは、従来のIssueやPull Requestだけでなく、現在動作しているAIエージェントのセッションも同じ場所で確認できます。
各セクションには最大12件まで表示でき、フィルターによって表示対象を調整できます。
従来のニュースフィード的な情報は「Feed」タブへ分離され、Dashboard自体は現在取り組むべき仕事を確認するための画面へ整理されています。
さらにDashboardからIssueをCopilot coding agentへ直接割り当てたり、Pull RequestをCopilot Chatで開いたりできます。
GitHub上で人間がコードを書くことを中心に設計された従来の画面から、人間とAIエージェントが並行して作業することを前提としたUIへの変更として注目できます。
従来のDashboardへ戻すことも可能です。
公表:2026年10月1日

6. GitHub Actions、ログだけでなくWorkflow RunやCheckも保持期間経過後に自動削除
GitHubは10月1日から、GitHub Actionsのデータ保持設定の対象を拡大しました。
これまでもArtifactsやログには保持期間が設定されていましたが、今後はChecks、Workflow Runs、Statusesについても同じ保持期間が適用されます。
設定した期間を超えたデータは自動的に削除されます。GitHub Actions自身が作成した情報だけでなく、第三者アプリが作成したChecksやStatusesも対象です。
管理画面上の設定名も「Check, workflow run, status, artifact and log retention」へ変更されています。
Public Repositoryでは保持期間の上限は90日です。組織・Enterprise環境では上位の保持期間設定による制限も受けます。
特に注意すべきなのは、一度削除された過去データは保持期間を後から長くしても復元されないことです。
GitHub Actionsの実行履歴を監査、障害調査、長期的なCI/CD分析などに利用している場合は、現在のRetention設定を確認しておく必要があります。
公表:2026年10月1日
